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J-GLOBAL ID：202102232851209079   整理番号：21A0329029

キセルガイの殻に生育する新種の緑藻類,Annulotesta cochlephila gen.et sp.nov.(Kornmanniaceae,Ulvales,Ulvophyceae)の分類学的研究

Taxonomic study of a new green alga, Annulotesta cochlephila gen. et sp. nov. (Kornmanniaceae, Ulvales, Ulvophyceae), growing on the shells of door snails

著者 (2件)： Namba Noriaki (Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba, Tsukuba, Ibaraki, Japan) ,  Nakayama Takeshi (Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba, Tsukuba, Ibaraki, Japan)
資料名： Journal of Plant Research  (Journal of Plant Research)
巻： 134  号： 1  ページ： 77-89  発行年： 2021年01月 
JST資料番号： G0618A  ISSN： 0918-9440  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： いくつかの藻類は貝類殻上で成長することが知られている。これらのほとんどは水生環境で報告されている。基質殻に対する種特異性は多様であり,いくつかの藻類は,Lunella coreensis(Trochida,Gastropoda)のPseudocladophora conchopheria(Cladophorales,Ulvophyceae)などの特定の種の貝殻でのみ成長する。陸生巻貝で成長する藻類の報告はほとんどない。本研究では,日本の9か所から6種のキセルガイ(キセルガイ科)の殻上で成長する緑藻類を発見した。これらの緑藻類は,細胞外マトリックスに埋め込まれた葉状体からなる緑色マットを形成した。葉状体は,凝集した楕円形の細胞と末梢の分岐したフィラメントで構成された。細胞は,2つのデンプン鞘に囲まれ,チラコイドによって横切られたピレノイドを有する単一の壁側葉緑体を持っていた。細胞内の油滴や細胞壁表面のリング状構造が頻繁に観察された。異なる産地からの異なるキセルガイ種上のすべての殻に付着した藻類の18SrDNA配列はほぼ同一であり,Kornmanniaceae科(Ulvales,Ulvophyceae)の新しい分岐群を形成した。キセルガイ殻上に目に見えるコロニーを形成する他の藻類は見られなかった。これらの知見から,藻類とキセルガイ殻の間の特異性の存在が示された。形態学的観察と分子系統解析の結果に基づいて,殻付着緑藻類の新属および新種,Annulotesta cochlephilaを提案した。Copyright The Botanical Society of Japan 2021 Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *新種 ,  *生物分類 ,  有肺類 ,  軟体動物 ,  *葉状体 ,  葉緑体 ,  形態 ,  DNA【核酸】 ,  種差 ,  解析 ,  電子顕微鏡観察 ,  微細構造 ,  生物相互作用 ,  生息場所 ,  陸生巻貝 ,  ピレノイド ,  *緑藻植物門 ,  18S rDNA ,  系統解析 ,  走査電子顕微鏡法 ,  無脊椎動物 ,  *藻類 ,  *隠花植物
準シソーラス用語： *緑藻類 ,  *Annulotesta cochlephila ,  キセルガイ ,  18SrDNA ,  分子系統解析 ,  走査電子顕微鏡観察

著者キーワード (6件)： Annulotesta cochlephila ,  Clausiliidae ,  Kornmanniaceae ,  系統発生 ,  分類 ,  超構造

分類 (2件)： 植物分類学  (EH01030N) ,  植物生態学  (EE02000E)

タイトルに関連する用語 (5件)： 殻 ,  生育 ,  新種 ,  緑藻類 ,  研究