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J-GLOBAL ID：202102236841285752   整理番号：21A0144020

溶融塩およびイオン液体における新規電気化学反応とその応用

Novel Electrochemical Reactions in Molten Salts and Ionic Liquids and Their Applications

著者 (1件)： NOHIRA Toshiyuki (Institute of Advanced Energy, Kyoto University)
資料名： Electrochemistry (Web)  (Electrochemistry (Web))
巻： 88  号： 6  ページ： 477-488(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U1358A  ISSN： 2186-2451  CODEN： EECTFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本論文では,溶融塩(MS)とイオン液体(IL)におけるいくつかの新しい電気化学反応を記述し,新しいILの開発とそれらの応用を記述した。最初に,1123Kでの溶融CaCl₂中の固体SiO₂のSiへの電気化学的還元について述べた。絶縁SiO₂がシリコンに電気化学的に還元された機構を説明した。SiO₂の電気化学的還元の有望な適用の一つとして,太陽グレードシリコン(SOG-Si)の新しい製造方法を紹介した。著者はまた,溶融CaCl₂中の液体Si-Znカソードを利用するSOG-Siのもう一つの新しい製造方法にも言及した。第二に,水溶性KF-KCl MSからのシリコンとチタンの電着について述べた。緻密な結晶Si膜を,923Kで溶融KF-KCl-K₂SiF₆から電着した。K₂TiF₆とTiを溶融KF-KClに添加すると,Ti(III)イオンがTi(IV)とTi(0)の間の均化反応により生成し,そこでは緻密なTi膜が電着できる。第3に,M[TFSA](M=Li,Na,K,Rb,およびCs;TFSA=ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミド)ILの2成分および3成分混合物を,中間温度範囲で動作するLiイオン電池(LIB)およびNaイオン電池(NIB)の新しい電解質として記述した。第4に,M[FSA](M=Li,Na,K,Rb,およびCs;FSA=ビス(フルオロスルホニル)アミド)ILの2成分および3成分混合物の開発,およびNIBに対するそれらの適用について言及し,M[FSA]の二成分および三成分混合物は,それらが無機化合物であり,低い融点を有する点で独特である。最後に,LIB,NIB,およびKIB(Kイオン電池)に使用できるM[FSA]-[O_cat][FSA](M=Li,Na,およびK;O_cat=有機カチオン)ILのいくつかの二成分混合物の開発について説明した。M[FSA]-[O_cat][FSA]ILの典型的な用途として,27Ahの容量を有する実用的なNIBの開発について述べた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *融解塩 ,  *イオン液体 ,  *電気化学反応 ,  塩化カルシウム ,  電極材料 ,  カソード還元 ,  二酸化ケイ素 ,  ケイ素 ,  反応機構 ,  フッ化カリウム ,  塩化カリウム ,  チタン ,  電着 ,  化学反応 ,  *燃料電池 ,  中温 ,  亜鉛 ,  フルオロケイ酸塩 ,  液体金属 ,  電極 ,  半導体薄膜 ,  結晶粒 ,  電気めっき ,  電子顕微鏡観察 ,  ボルタンメトリー ,  状態図 ,  サイクリックボルタンメトリー ,  前駆体
準シソーラス用語： SEM観察 ,  カソード材料 ,  ケイ素電極 ,  シリコン ,  シリコン結晶 ,  フルオロチタン酸カリウム ,  亜鉛電極 ,  均化反応 ,  線形掃引ボルタンメトリー ,  中温作動型燃料電池 ,  電気化学的還元 ,  溶融塩

著者キーワード (4件)： 溶融塩 ,  イオン液体 ,  電着 ,  電池

分類 (3件)： 電気化学反応  (CB07050F) ,  融解塩  (CB05050R) ,  イミダゾール  (CF07083X)

物質索引 (4件)： 1-エチル-3-メチルイミダゾリウム ,  1-メチル-1-プロピルピロリジニウム ,  ビス(フルオロスルホニル)アミノリチウム ,  リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド

引用文献 (82件)：

• 1) B. E. Deal and A. S. Grove, J. Appl. Phys., 36, 3770 (1965).
• 2) C. J. Sofield and A. M. Stoneham, Semicond. Sci. Technol., 10, 215 (1995).
• 3) D. Bauza, Handbook of Surfaces and Interfaces of Materials (Ed. H. S. Nalwa) Academic Press, San Diego, USA, p. 115 (2001).
• 4) T. Nohira, K. Yasuda, and Y. Ito, Nat. Mater., 2, 397 (2003).
• 5) K. Yasuda, T. Nohira, K. Amezawa, Y. H. Ogata, and Y. Ito, J. Electrochem. Soc., 152, D69 (2005).

タイトルに関連する用語 (4件)： 溶融塩 ,  イオン液体 ,  電気化学反応 ,  応用