抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では中古ファッションECサイトにおける出品価格の決定問題を対象とする.このサイトではユーザから買い取ったアイテムを中古品として再販売しているが,その買取価格はアイテムの出品価格と連動して決定されるため,適切な出品価格の決定が重要な課題となっている.さらに,このサイトでは一定期間売れなかったアイテムの出品価格を値下げする仕組みにより,出品価格のまま購入される場合と値下げされて購入される場合の2パターンが存在する.値下げにより,在庫コストを低減できる反面,収益性の観点からは出品価格のまま購入されることが望ましい.しかし,出品価格のまま購入されたアイテムはさらに高い出品価格でも購入された可能性があり,値下げされたアイテムは仮に出品価格を低くしていれば出品価格のまま購入された可能性がある.そのため,販売履歴における購入時の価格が適切とは限らず,適切な出品価格を推定する際に考慮が必要である.そこで,本研究ではアイテムが値下がりせずに購入される最大出品価格の推定方法を提案する.提案手法では,出品価格のまま購入されるか否かの二値分類器を構築する.そして,出品価格のまま購入されると予測されたアイテムは出品価格を段階的に上げながら,値下げされて購入されると予測されたアイテムは出品価格を段階的に下げながら適切な出品価格を推定する.最後に,このサイトの販売履歴データを用いて提案手法の有効性を示す.(著者抄録)