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J-GLOBAL ID:202102244823540312   整理番号:21A1667102

PALSAR-2時系列分析に基づく2018年草津白根水蒸気噴火に関連した噴火に伴う地殻変動と噴火後の地殻変動

Coeruptive and posteruptive crustal deformation associated with the 2018 Kusatsu-Shirane phreatic eruption based on PALSAR-2 time series analysis
著者 (3件):
資料名:
巻: 72  号:ページ: 1-12  発行年: 2020年 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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噴火変形は火山噴火に関連した物理過程を解釈するのに役立つ。水蒸気噴火は,小さな局所的な噴火変形を引き起こすので,時として,妥当な変形信号の識別に失敗する。衛星合成開口レーダ(SAR)データは,高い空間分解能で広範な変形場を確認することができる。ここでは,Lバンド衛星SAR(ALOS-2/PALSAR-2)データの時系列分析により検出した,2018年草津白根水蒸気噴火に関連した噴火による地殻変動について報告する。SAR時系列分析から得られた累積変形地図は,沈下と東向き変位が,噴火口の南西側の直径約2kmの空間範囲を支配することを示す。2018年の噴火の前にいかなる重要な変形信号も認められなかったが,火口の南西側での噴火後変形は2019年末まで進行していた。この長期変形は,2014年の御岳噴火中に観測された過程に類似しており,火山性流体流出などの,閉鎖された熱水系内での噴火後の物理過程の進行を意味する。積雪と高密度の植生は,従来のInSARデータを用いては,草津白根火山上の変形信号の検出を妨げるが,様々な時間基準線を有するLバンドSARは,噴火時と噴火後の変形信号の両方を成功裏に抽出することを可能にした。抽出した累積変形は,南西方向に傾斜する断層面に沿った左横ずれ成分による正断層運動と,等方性収縮の組み合わせによって良好に説明される。浅部熱水系が草津白根火山を横切って伸びていると言う地質学的背景に基づくと,推測される転位面は,水蒸気噴火による浅部熱水系から地表への脱ガス経路と考え得る。SARデータは,活火山での水蒸気噴火に関連した浅部物理過程を理解するのに有用な,噴火時と噴火後の変形を検出する力強い手段であることを再確認した。Please refer to the publisher for the copyright holders. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
分類
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地球熱学,火山物理学 
引用文献 (47件):
  • Earth-Sci Rev; Understanding caldera structure and development: an overview of analogue models compared to natural calderas; V Acocella; 85; 2007; 125-160; 10.1016/j.earscirev.2007.08.004; citation_id=CR1
  • IEEE Trans Automat Contr; A new look at the statistical model identification; H Akaike; 19; 1974; 716-723; 10.1109/TAC.1974.1100705; citation_id=CR2
  • Nature; Widespread uplift and “trapdoor” faulting on Galapagos volcanoes observed with radar interferometry; F Amelung, S Jonsson, H Zebker, P Segall; 407; 2000; 993-996; 10.1038/35039604; citation_id=CR3
  • J Geophys Res; Shape and volume change of pressurized ellipsoidal cavities from deformation and seismic data; A Amoruso, L Crescentini; 114; 2009; B02210; 10.1029/2008JB005946; citation_id=CR4
  • IEEE Trans Geosci Remote Sens; A new algorithm for surface deformation monitoring based on small baseline differential SAR interferograms; P Berardino, G Fornaro, R Lanari, E Sansosti; 40; 2002; 2375-2383; 10.1109/TGRS.2002.803792; citation_id=CR5
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