文献

J-GLOBAL ID：202102246544881356   整理番号：21A1934568

静電気力触覚ディスプレイにおける複数指による触察の有効性の調査

An Investigation of the Effectiveness of Multi-finger reading on Electrostatic Tactile Display

著者 (3件)： 富田洋文 (筑波大学大学院システム情報工学研究科) ,  嵯峨智 (熊本大学大学院先端科学研究部) ,  高橋伸 (筑波大学大学院システム情報工学研究科)
資料名： ヒューマンインタフェース学会論文誌(CD-ROM)  (Transactions of Human Interface Society (CD-ROM))
巻： 23  号： 2  ページ： 239-250(J-STAGE)  発行年： 2021年 
JST資料番号： L3614B  ISSN： 2186-828X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 触図を表示するために,さまざまな触覚ディスプレイが開発されている。その中でも,静電気力触覚ディスプレイは,低コストと柔軟性で有望である。本研究では,静電気力触覚ディスプレイ上で触図を複数指によって触察する有効性を検討する。この目的のために,銀ナノ粒子インクを使用して静電気力触覚ディスプレイを実装し,複数指による触察ができるようにした。次に,実装した静電気力触覚ディスプレイで1本指と複数指の触察の比較実験を行った。その結果,複数指条件では,認識率がより高く,触察時間はより短いことが分かり,これは静電気力触覚ディスプレイでの複数指による触察の有効性を示ものである。これらの結果は他の触覚ディスプレイとは異なり,触図のサイズと静電気力触覚ディスプレイに固有の要因に関連していると考えられる。さらに,各条件で図形を把握するための戦略を観察し,これらの戦略の利用について検討した。これらの戦略を他の関連研究と比較して,これらの戦略は静電気力触覚ディスプレイによる触図の提示に関する設計ガイドラインの参考として利用できると考えられる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 視覚障害者 ,  図形 ,  *表示装置 ,  *触覚 ,  静電気 ,  ナノ粒子 ,  インク ,  *ヒューマンインタフェイス ,  *図形認識 ,  グラフィックディスプレイ
準シソーラス用語： *触図 ,  *触覚ディスプレイ ,  静電気力 ,  銀ナノ粒子 ,  ナノインク ,  *触覚インタフェイス ,  探索時間 ,  正答率 ,  識別率 ,  評価実験 ,  被験者実験 ,  図形表示

著者キーワード (8件)： 触覚グラフィックス ,  静電触覚ディスプレイ ,  多指相互作用 ,  銀ナノ粒子インク電極 ,  触覚グラフィックス ,  静電触覚ディスプレイ ,  多指相互作用 ,  銀ナノ粒子インク電極

分類 (2件)： 人間機械系  (IB03000G) ,  入出力装置  (JC04050U)

引用文献 (25件)：

• [1] 一刈良介, 蔵田武志: 外出前学習のための拡張現実型触地図; 感覚代行シンポジウム, Vol.41 pp.21-24 (2015)
• [2] 渡部謙, 渡辺哲也, 山口俊光, 秋山城治, 南谷和範, 宮城愛美, 大内進, 高岡裕, 菅野亜紀, 喜多伸一: 点図触地図自動作成システムの開発と地図の触読性の評価; 電子情報通信学会論文誌D, Vol.95, No.4, pp.948-959 (2012).
• [3] 長尾博: 点図読み取り指導プログラムの開発における段階的指導に適した触図課題の作成とその排列に関する研究 (平成25 ̃26年度文科省科学研究費補助金研究); 宮城教育大学特別支援教育総合研究センター研究紀要, No.12, pp.12-29 (2017).
• [4] 森まゆ, 佐島毅, 青松利明: 点図の線における点サイズと点間隔の要因が直交する2線の識別容易性に及ぼす影響; 特殊教育学研究, Vol.48, No.5, pp.337-349 (2011).
• [5] 土井幸輝, 西村崇宏, 藤本浩志: 紫外線硬化樹脂点字のマス間隔比が触読性に及ぼす影響; 国立特別支援教育総合研究所研究紀要, Vol.41, pp.27-36 (2014).

タイトルに関連する用語 (4件)： 静電気力 ,  触覚ディスプレイ ,  指 ,  調査