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J-GLOBAL ID:202102248325591224   整理番号:21A0294262

ラットにおける気管内注入により投与された厚い,直線型および薄いタングル型多層カーボンナノチューブの比較発癌性研究【JST・京大機械翻訳】

Comparative carcinogenicity study of a thick, straight-type and a thin, tangled-type multi-walled carbon nanotube administered by intra-tracheal instillation in the rat
著者 (26件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 1-14  発行年: 2020年 
JST資料番号: U7342A  ISSN: 1743-8977  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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多層カーボンナノチューブは,2つの一般的サブタイプ:もつれと直線に分割できる。MWCNT-N(直径60nm)およびMWCNT-7(直径80-90nm)は,直線型MWCNTであり,アスベストと同様に,気道を介してラットに投与した場合,両方とも肺および胸膜に発癌性である。腹膜腔への直線型MWCNTの注入も中皮腫の発症を誘導するが,腹膜腔へのもつれ型MWCNTの注入は発癌を誘導しない。肺におけるこれらの効果を調べるために,ラット肺への投与後の直線型MWCNT,MWCNT-A(直径約150nm),およびタングル型MWCNT,MWCNT-B(直径7.4nm)の潜在的発癌性の2年間の比較研究を行った。基準物質としてクロシドライトアスベストを用い,対照として賦形剤を投与した。試験材料は,1週1回,7週間の期間(1日目から50日目まで8回投与)に1回,気管内スプレー(TIPS)によって投与し,その後,更なる治療なしで2年間の観察期間が続いた。ラットに0.5または1.0mgのMWCNT-AとMWCNT-Bまたは1.0mgのアスベストの総投与量を投与した。どの群でも生存に差はなかった。MWCNT-Aまたはアスベストを投与したラットは,肺における細気管支肺胞過形成または腫瘍の有意な増加を持たなかった。しかし,MWCNT-Bを投与したラットは,肺における気管支肺胞過形成と腫瘍の発生率を有意に上昇させ,気管支肺胞過形成の発生率は,それぞれ,賦形剤,0.5mgのMWCNT-B,および1.0mgのMWCNT-B群で,0/20,6/20,および9/20であり,そして,腺腫と腺癌の併用は,それぞれ,賦形剤,0.5mgのMWCNT-B,および1.0mgのMWCNT-B群で,1/19,5/20,および7/20であった。悪性胸膜中皮腫はどの群でも誘発されなかった。この初期研究の結果は,タングル型MWCNT-Bが気道を介して投与した場合,ラット肺に対して発癌性であり,直線型MWCNT-Aは,タングル型MWCNT-Bよりもラット肺において高い発癌能を持たないことを示した。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
発癌機序・因子  ,  呼吸器の基礎医学 
引用文献 (33件):

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