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J-GLOBAL ID：202102249551330452   整理番号：21A0062105

津波漂流物群の初期配置がそれらの流動挙動に及ぼす影響に関する実験的研究

EFFECTS OF LAYOUT OF TSUNAMI-DRIVEN OBJECTS ON THEIR MOTIONS

著者 (5件)： 富田孝史 (名古屋大学 大学院環境学研究科都市環境学専攻) ,  田口聖也 (株式会社十六銀行 大垣支店) ,  中西祥一 (株式会社大林組 大阪本店阪急淡路工事事務所) ,  千田優 (港湾空港技術研究所 津波高潮研究グループ) ,  水谷法美 (名古屋大学 大学院工学研究科土木工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_307-I_312(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 津波災害の際には,津波によって漂流した自動車,コンテナ等が道路や航路をふさぐことによって緊急物資輸送等を支障して救援・復旧・復興に悪影響を及ぼす.津波漂流物の流動挙動の推定技術の向上に資するため,本研究では,陸上に配置された直方体の漂流物模型を津波によって流動させる水理模型実験を実施し,漂流物の個数および初期角度が漂流物の流動に及ぼす影響を明らかにした.複数の漂流物模型が模型幅の等倍程度に近接する場合には相互干渉が発生し,模型単体とは異なる流動挙動を示した.また,遡上波の流れに対して斜めの模型には揚力の作用によって流れに直交する方向の運動成分が生じた.複数の模型の重心位置の移動には,模型の相互干渉の影響が生じ,流れに沿った模型の列数が多いほど移動距離が短くなった.(著者抄録)

シソーラス用語： *津波 ,  漂流 ,  流動 ,  *挙動 ,  *水理模型試験 ,  直方体 ,  干渉 ,  配置 ,  分析 ,  揚力
準シソーラス用語： *漂流物 ,  水理模型実験 ,  模型 ,  相互干渉 ,  遡上波 ,  影響分析 ,  重心位置 ,  重心移動 ,  移動距離

著者キーワード (5件)： tsunami-driven object ,  motion ,  model experiment ,  layout ,  interaction

分類 (4件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  地震活動  (DC03030L) ,  水理学一般,水理実験  (RC10011E) ,  流体波  (RC10013M)

引用文献 (16件)：

• 1) 富田孝史, 廉慶善, 熊谷兼太郎, 高川智博, 鈴木高二朗, 渡邉祐二, 齊藤節文, 佐藤正勝 : 2011年東北地方太平洋沖地震津波による八戸港の被害, 土木学会論文集 B2(海岸工学), Vol. 68, No. 2, pp. I_1371-I_1375, 2012.
• 2) 高田直和 : 仙台塩釜港のいま-震災を乗り越えて-, 沿岸技術研究センター機関紙 CDIT, Vol. 43, pp. 18-19, 2015.
• 3) 高橋重雄, 菅野高弘, 富田孝史, 有川太郎, 辰巳大介, 加島寛章, 村田進, 松岡義博, 中村友昭 : 2010年チリ地震・津波による港湾・海岸の被害に関する調査報告書, 港湾空港技術研究所資料, No. 1224, 45p., 2010.
• 4) 国土交通省交通政策審議会港湾分科会防災部会 : 平成23年度第4回防災部会 資料 2 東日本大震災における港湾の被災から復興まで~震災の記録と今後の課題・改善点~(オンライン), https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/port01_sg_000111.html, 参照2020-02-26.
• 5) 後藤智明, 佐々木順次, 首藤伸夫 : 津波による木材の流動, 海岸工学講演会論文集, 第29巻, pp. 491-495, 1982.

タイトルに関連する用語 (6件)： 津波 ,  漂流物 ,  初期 ,  流動 ,  挙動 ,  実験的研究