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J-GLOBAL ID:202102259079265970   整理番号:21A0138809

大規模アンサンブル氾濫解析による地先のハザードカーブ算出と確率的ハザード特性による流域の地理的構造の分析

著者 (3件):
資料名:
巻: 2019  ページ: 34(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: U2186A  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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気候変動による降雨強度の増大など災害外力の強大化が想定され,一方で将来的な公共事業財源の不足も危惧される中で,河道整備・ダム整備等のハード対策に留まらず,都市計画・土地利用計画や風水害保険等のソフト対策を組み合わせた,流域を主体とした治水対策の設計が重要となる.流域内の各地先において適切な対策を選択するためには,各地先における被害額とその発生確率の関係である点的なリスクカーブや,各地先における浸水深とその発生確率の関係である点的なハザードカーブといった,点的かつ確率的なリスク情報・ハザード情報を活用する必要がある.本研究では,特に水害ハザードに着目し,点的かつ確率的なハザード情報の活用手法の例示,および,これに基づいた流域の地理的構造の分析を目的とする.吉野川流域本川右岸域を対象に,d4PDFを用いた雨量解析とRRIモデルを用いた氾濫解析から,1500仮想年に関する年最大浸水深およびハザードカーブを,30mメッシュの各セルで算出した.その後,ハザードカーブの形状が各セルの確率的ハザード特徴を表していることに着目し,カーブ形状の類似性をクラスタリング分析により評価・類型化することにより,流域の地理的構造を分析した.その結果,谷底平野区間では上下流方向に確率的ハザード特性が変化する地理的構造が抽出される一方,蛇行原区間では蛇行原を横断する方向に確率的ハザード特性が変化する地理的構造が見いだされた.この要因として,本川両岸の地質差異に起因する大地形・微地形の差異や形成を指摘し,流域を主体とした治水対策を検討する際には,様々なスケールでこれらの観点から検討を行う重要性を指摘した.また,点的かつ確率的なハザード情報のみを用いた流域の地理的構造化により,自然堤防や旧河道等の治水地形分類が抽出されることを示した.この知見は,治水地形分類に代表される自然地形分類を具体的に考慮する必要性を示唆するとともに,点的かつ確率的なハザード情報の活用を促すものである.(著者抄録)
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分類 (1件):
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洪水対策 

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