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J-GLOBAL ID:202102259854930201   整理番号:21A0255911

2018年の西日本における集中豪雨における住民の避難行動の決定要因:岡山県の犠牲者の調査データの調査

The Determinants of Residents’ Evacuation Behavior in the Torrential Rain in Western Japan in 2018: Examination of Survey Data of Victims in Okayama Prefecture
著者 (4件):
資料名:
巻: 15  号:ページ: 1011-1024(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: F1399A  ISSN: 1881-2473  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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2018年6月28日から7月8日までの集中豪雨(「2018年7月豪雨」と名付けられた)は,人的および物的損害をもたらした。237人が死亡し,7,173件の床上浸水が発生した。集中豪雨時には,被災地の住民の避難行動の低さも問題であった。岡山県では,豪雨により住宅被害を受けた住民を対象に郵送調査を実施した(有効サンプル n=3,765)。調査では,集中豪雨前の洪水に対する住民の意識と知識,洪水の住民の予測,緊急大雨警報および避難指示(緊急)時の避難行動の選択と理由を測定した。本研究では,集中豪雨時の住民の避難行動の決定要因を調査データにより分析した。結果は,大部分の居住者は集中豪雨の前にハザードマップを知っていたが,洪水を予測した人はほとんどいなかったことを示した。ほとんどの住民は避難所を知っていて,事前に避難計画を立てていた。しかし,一部の住民は,家が被害を受けても避難しようとしなかった。緊急大雨警報では,危機感を感じることが避難行動を促進する重要な要素であった。また,避難指示(緊急)の際,実際に避難行動をとったのは,消防署や警察などの公的機関からの連絡が多かった。また,ハザードマップや集中豪雨前の洪水予測などの科学的情報に基づく住民の判断は,緊急大雨警報や避難指示(緊急)時の避難行動にほとんど影響を与えなかった。したがって,本研究は,人々が異常な状況にあるときの避難行動を促進するために,合理的な意思決定に頼るのではなく,住民の感情的な意思決定にアプローチすることの重要性を示した。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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自然災害 
引用文献 (26件):
  • [1] Cabinet Office, Government of Japan, “The report about the damage of the torrential rain in western Japan in 2018,” 2018, http://www.bousai.go.jp/updates/h30typhoon7/pdf/310109_1700_h30typhoon7_01.pdf (in Japanese) [accessed October 28, 2019]
  • [2] Hiroshima city, “The recommendations and examinations of strategies for public evacuation in the July 2018 heavy rain,” 2018, https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/54796.pdf (in Japanese) [accessed May 8, 2020]
  • [3] Hiroshima Business and Management School (HBMS), “Survey of attitude and behavior for evacuation in the July 2018 heavy rain: Analysis by disaster marketing research team (brief report),” 2018, https://mba.pu-hiroshima.ac.jp/pdf/h30/180801a_bousaipress.pdf (in Japanese) [accessed May 2, 2020]
  • [4] “Alert level, the belief of evacuation, improvement of attitude and optimism feeling due to the torrential rain,” Yomiuri Shimbun, morning edition, June 16, 2019.
  • [5] K. Ninomiya, E. Ikuta, and D. Saeki, “Effect of Consciousness and Preparedness for Disaster on Decision-Making during Disaster: Survey of Evacuation Behavior in the Case of Typhoon Lan,” J. of Social Safety Science, Vol.35, pp. 233-242, 2019 (in Japanese).
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