抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
廃石膏ボードからの石膏粉体に関する新規リサイクル技術の開発のために,廃水中のリン酸塩資源の回収への廃石膏ボードの使用を調べた。石膏粉体を,下水汚泥処理からの廃水中のリン酸塩含有量として推定される,2000mg・dm
-3のリン酸イオンを含む模擬廃水と反応させた。リン酸塩溶液の初期pH値を7から11の間に調整した時,石膏およびリン酸イオンの反応から,第二リン酸カルシウム二水和物(DCPD)および石膏の混合物が得られた。得られた混合物を模擬フッ化物廃水中の20mg・dm
-3のフッ素イオンと反応させ,フッ素イオンを成功裏に補正して安定なフルオロアパタイト(FAp)を生成させた。得られたFApは,深刻な悪臭物質の一つである,アンモニアガスに対して優れた吸着性を示した。これらの結果をまとめると,廃水中のリン酸およびフッ素イオンは廃石膏ボードを使用することによって処理され,得られた材料は悪臭物質の処理に有用であった。本研究の成果は,廃石膏ボードのリサイクルプロセスを結び付けることによって,種々の廃水中の未利用資源の改良リサイクルシステムを構築するのに応用できる。(翻訳著者抄録)