文献
J-GLOBAL ID:202102265997215378   整理番号:21A0185712

省エネ基準適合性判定プログラムの入出力データを活用した非住宅建築物の外皮・設備設計の実態分析(その1):新築事務所ビルを対象とした省エネ基準評価結果別の標準的な設計仕様の解明

ANALYSIS ON BUILDING ENVELOPE AND BUILDING SERVICE EQUIPMENT DESIGN SPECIFICATION USING THE INPUT AND OUTPUT DATA FROM THE CALCULATION PROGRAM TO CONFIRM COMPLIANCE WITH BUILDING ENERGY CODE (PART 1): IDENTIFICATION OF THE DESIGN SPECIFICATION FOR NEWLY BUILT OFFICES IN JAPAN ACCORDING TO THE EVALUATION RESULT OF THE BUILDING ENERGY CODE
著者 (2件):
資料名:
巻: 85  号: 777  ページ: 859-869(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: L4761A  ISSN: 1348-0685  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
建物のさらなる省エネを実現するためには,省エネ性能と建物の外皮および設備設計仕様との実際の状況を正確に把握し,効果的な政策措置を講じることが不可欠である。これまでの調査では,光熱費の詳細な明細書を使用してエネルギー消費に関する信頼性の高い情報を収集していたが,回答者に高度な専門知識が必要なため,ほとんどの場合,建物の外皮と機器の設計仕様の概要のみをインタビューした。したがって,設計仕様の詳細は不明である。本研究の目的は,計算プログラムから入出力データを分析して,建物のエネルギーコードへの準拠を確認し,商業ビルの建物外皮と設備の標準設計仕様を見つけることである。300m<sup>2</sup>以上の商業ビルは,建物エネルギーコードの評価結果の報告が義務付けられているため,300m<sup>2</sup>以上のすべての商業ビルを調査することができる。本論文では,2018会計年度に建設された事務所ビルに焦点を当てている。本報告では,合計1731のビルを分析した。これらの建物は,モデル建築法(簡単な評価方法)によって建物エネルギーコードが評価されており,事務所以外の建物の用途が混在していない。調査結果を以下に示します。建物エネルギーコードの性能評価指標であるBEImの分布を分析したところ,BEIm=0.55,0.65,0.85の建物数に差が見られた。したがって,この報告では,標準設計仕様は5つのグループで見つかった:グループI(BEIm<0.55,全体の3.4%),グループII(0.55≦BEIm<0.65,全体の17.0%),グループIII(0.65≦BEIm<0.85,全体の61.9%),グループIV(0.85≦BEIm<1.00,全体の16.6%),およびグループV(1.00≦BEIm,全体の1.1%)。空調設備の性能評価指標であるBEIm/ACと,太陽光発電の採用の有無による照明設備の性能評価指標であるBEIm/Lとの関係をグループごとに比較したところ,各グループについてこれらの関係に違いがあることを見出した。その結果,事務所ビルのエネルギー性能は,外皮,空調,照明,および太陽光発電設備の仕様で大まかに説明できることがわかった。外皮,空調,照明,太陽光発電設備の設計仕様の分布をグループごとに比較したところ,外壁と屋根の熱伝達率,窓面積率,空調熱源機器の定格容量と定格効率,照明機器の消費電力,太陽光発電機器の発電容量の点でグループ間の明確な違いがあることが示された。以上の分析結果を踏まえ,本稿では,建物エネルギーコードの評価結果に基づき,2018会計年度の事務所ビルの標準設計仕様を特定した。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

著者キーワード (12件):
分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
エネルギー消費,省エネルギー  ,  建築環境一般 
引用文献 (23件):
  • 1) Global Warming Prevention Headquarters : Intended Nationally Determined Contributions of Japan, 2015.7 (in Japanese) 地球温暖化対策推進本部 : 日本の約束草案, 2015.7
  • 2) Statistics Reform Promotion Council : Final report of Statistics Reform Promotion Council, 2017.5 (in Japanese) 統計改革推進会議 : 統計改革推進会議最終取りまとめ, 2017.5
  • 3) Inoue, U. and Ojima, T. : Operating expenses for air conditioning equipment (Statistical analysis of survey results), Journal of the SHASE of Japan, Vol. 39, No. 4, pp. 411-421, 1965.4 (in Japanese) 井上宇一, 尾島俊雄:空調設備の経常費(調査結果の統計), 空気調和・衛生工学, 第39巻, 第4号, pp. 411-421, 1965.4
  • 4) Watanabe, K. and Hashiguchi, K. : A study on the operating expenses of air conditioning equipment in office buildings, Journal of the SHASE of Japan, Vol. 42, No. 3, pp. 315-326, 1968.3 (in Japanese) 渡辺要, 橋口敬 : 事務所建築の空調設備の運転経常費に関する研究, 空気調和・衛生工学, 第42巻, 第3号, 1968.3
  • 5) Matsuo, Y., Akasaka, Y. and Ibamoto, T. : Research and analysis on energy consumption in office buildings, Journal of the SHASE of Japan, Vol. 49, No. 11, pp. 115-125, 1975.11 (in Japanese) 松尾陽, 赤坂裕, 射場本忠彦 : 事務所建築におけるエネルギ消費の実態とその分析, 空気調和・衛生工学, 第49巻, 第11号, pp. 115-125, 1975.11
もっと見る
タイトルに関連する用語 (13件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る