抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東京大学情報基盤センターにて2021年5月に運用を開始したスパコンWisteria/BDEC-01は,スパコン富岳と同様,A64FXプロセッサを搭載している.一方でA64FXはScalable Vector Extension(SVE)を初めて実装したプロセッサであり,評価事例が少ないことから,その性能特性を明らかにすることは喫緊の課題である.階層型行列法(H-行列法)は行列近似手法の一つであり,境界要素法の係数行列として現れる密行列等に対して有効な手法である.H-行列法ライブラリであるHACApKの高速化に当たっては,演算密度の高いグリーン関数のSIMD化や,複雑なデータ構造を持つH-行列を効率的に扱う必要があり,単なるベンチマークプログラムとは異なる難しさを内包するため,実アプリケーションの評価事例として適切である.本稿では,H-行列法を用いた静電場解析をA64FX,Intel Xeon CascadeLake,Intel Xeon Knights Landingで比較評価し,その結果について報告する.(著者抄録)