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J-GLOBAL ID：202102280250418054   整理番号：21A0131787

真空下鋳包み法による鋼塊マクロ偏析防止技術の開発

Development Technology for Prevention of Macro-segregation in Casting of Steel Ingot by Insert Casting in Vacuum Atmosphere

著者 (1件)： 磯部浩一 (秋田工業高等専門学校創造システム工学科機械系)
資料名： 鉄と鋼
巻： 106  号： 11  ページ： 777-787(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 発電用蒸気タービンのロータ,圧力容器,および反応容器などの重要な大型部材は,造塊法によって製造される。しかし,鋳塊のマクロ偏析のため,十分な特性を備えた材料を製造することは困難である。発電所用の大型部品を製造するための大型鋼塊の鋳造における効果的で多目的なマクロ偏析対策を開発する目的で,真空雰囲気中で,母材と同一組成の心材を鋼塊中央部に設置した鋳包み法を調査した。マクロ偏析対策として提案した鋳包み法の有効性をラボ実験で検証した。また,通常の空気雰囲気中の鋳包み法による接合が困難な条件下でも,心材と母材の良好な接合が実現できることを明らかにした。マクロ偏析を再現する鋳造と鋳包み法の実験における心材の溶解挙動と溶鋼の凝固挙動を,直接差分法によって解析した。この方法がマクロ偏析の形成を抑制するメカニズムとその抑制のための凝固条件,この鋳包み法における良好な結合の理由と条件を,解析によって明らかにした。さらに,鋳包み法の実験では,心材表面上の凝固シェルで発生した内部亀裂の原因を考察し,内部亀裂を防止するためのガイドラインを示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *鋳ぐるみ ,  真空 ,  *鋼塊 ,  *偏析 ,  部品 ,  大型 ,  造塊 ,  接合 ,  溶解 ,  凝固 ,  差分法 ,  数値解析 ,  内部亀裂
準シソーラス用語： マクロ偏析 ,  真空雰囲気 ,  大型部品 ,  偏析防止

著者キーワード (12件)： インサート鋳造 ,  真空雰囲気 ,  マクロ偏析 ,  インゴット鋳造 ,  分離対策 ,  接着挙動 ,  インサート鋳造 ,  真空雰囲気 ,  マクロ偏析 ,  インゴット鋳造 ,  分離対策 ,  接着挙動

分類 (2件)： その他の金属組織学  (WB01040Y) ,  鋳造法,鋳込  (WC01030Q)

引用文献 (30件)：

• 1) K. Kajikawa: Bull. Iron Steel Inst. Jpn., 24(2019), 248 (in Japanese).
• 2) E.J. Pickering: ISIJ Int., 53(2013), 935.
• 3) J. Masada: J. Jpn. Soc. Mech. Eng., 119(2016), 434 (in Japanese).
• 4) T. Furuse: Bull. Iron Steel Inst. Jpn., 18(2013), 707 (in Japanese).
• 5) M.C. Flemings: ISIJ Int., 40(2000), 833.

タイトルに関連する用語 (5件)： 真空 ,  鋳包み ,  鋼塊 ,  マクロ偏析 ,  開発