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J-GLOBAL ID:202102281278340870   整理番号:21A0449940

Drosophila simulansとD.mauritiana間の性的隔離:D.simulans雌は,無傷の翅のD.mauritiana雄を識別しない

Sexual isolation between Drosophila simulans and D. mauritiana: D. simulans females do not discriminate against intact-wing D. mauritiana males
著者 (4件):
資料名:
巻: 39  号:ページ: 73-87  発行年: 2021年 
JST資料番号: L3918A  ISSN: 0289-0771  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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要約:雌の配偶者選択は性的隔離において重要な役割を果たす。本研究では,D.simulansとD.mauritianaを用いて,雌が雄を比較する機会がない場合と雌が雄を選択できる場合の条件で,D.simulansとD.mauritianaを用いた性的隔離を調べた。雄の翅の振動で発せられる音(求愛音)は,ショウジョウバエにおいて雌の受容性に影響を及ぼす。両種の雌は,無傷の異種の雄,無翅の同種および異種の雄よりも無傷の同種の雄と交尾した。Drosophila mauritiana雌は他の雄を比較せずに30分間の観察期間内に無傷の同種雄とのみ交尾したことから,交尾する雄を受け入れる意思決定に絶対評価基準を使用することが示唆される。D.simulansの雌は選択肢のない条件において,無翅のD.simulansまたはD.mauritianaだけでなく無傷のD.mauritiana雄とも交尾した。選択肢のある状況では,両種の雄に求愛された場合,D.simulans雌は無翅のD.mauritiana雄だけでなく無傷のD.mauritianaとも交尾したことから,D.simulans雌は無傷のD.mauritiana雄が無音であるかのように受け入れることが示唆される。D.simulansの雌は,どちらかの種の雄に求愛された場合,無傷のD.simulans雄とも無傷のD.mauritiana雄とも交尾したが,正しい選択状況では無傷のD.mauritiana雄より無傷のD.simulans雄と交尾した。以上の結果は,雌が雄を受け入れる前に求愛する雄を比較検討し,同種の音が雌の選択性に影響する基準の要因であることを示唆する。Copyright Japan Ethological Society 2020 Translated from English into Japanese by JST.
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個生態学 
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