抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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NIST SP800-22は,擬似乱数発生器(PRNG)のための最も広く使われている統計的試験ツールの1つである。このツールは15試験(1レベル試験)と2追加試験(2レベル試験)から成る。各1レベル試験は1つ以上のp値を提供する。2レベル試験は固定1レベル試験で得られたp値の均一性を測定する。2レベル試験の1つは,等しい長さの10の間隔にp値を分類し,カイ二乗適合度検定を適用する。この2レベル試験はしばしば1レベル試験より強力であるが,p値の計算において近似誤差を検出するので,2番目のレベルでサンプルサイズが大きすぎるとき,時には良いPRNGを拒絶する。本論文では,SP800-22に出現する6つの試験のそれぞれに対して,この2レベル試験におけるサンプルサイズの実用的上限を提案した。これらの上限は,近似p値と均一分布U(1,0)の分布間のカイ二乗不一致によって導かれる。また,各1レベル試験に対して第2レベルで”危険”サンプルサイズを計算した。著者らの実験は,提案した上限による2レベル試験が適切な結果を与える一方,リスクサイズを使用することは,しばしば良いPRNGsすらも拒絶することを示している。また,2レベル試験における適合度の計算における10のカテゴリーに対する正確な確率を使用するための別の改良を提案した。これは,第2レベルでサンプルサイズを増加させることができ,NIST推薦の使い方よりも試験をより敏感にするであろう。Copyright The JJIAM Publishing Committee and Springer Japan KK, part of Springer Nature 2020 Translated from English into Japanese by JST.