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J-GLOBAL ID：202102286394341510   整理番号：21A0062252

対象地点に着目した資料による確率的台風モデルの基礎的研究

A BASIC STUDY ON STOCHASTIC TYPHOON MODEL BASED ON SELECTION OF DATA FOCUSING ON A TARGET AREA

著者 (2件)： 信岡尚道 (茨城大学 理工学研究科(工学野)) ,  佐藤直宗 (東京電力水力部門)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_1225-I_1230(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 確率的台風モデルは,既往の台風の時間発展特性の空間分布を確率的な組み合わせで表現するもので,最強の組み合わせにより最強の台風を表現することが理論的に可能と考えられる.本研究ではそのモデルの改良として台風ベストトラックデータの母集団から,対象地点に着目して資料を作成した確率的台風モデルによる,強大な台風の表現について,東京湾を対象に高潮の観点から検討したものである. 東京湾とその周辺を通過した台風のみを統計および確率の資料として構築した確率的台風モデルでは,日本の南岸付近で低気圧の勢力を強く表現されることから,従来の同モデルと比較して大きな高潮偏差を表現できることを示した.よって対象地点とその周辺を通過した台風の属性から確率的台風モデルを構築,台風と高潮の推定を行う方法が有用である可能性を示した.(著者抄録)

シソーラス用語： *確率モデル ,  *台風 ,  強度 ,  *低気圧経路 ,  高潮 ,  気圧 ,  ベストトラック ,  確率台風モデル ,  高潮推算 ,  *数学モデル

著者キーワード (5件)： storm surge ,  probability ,  stochastic typhoon model ,  Tokyo bay ,  tropical cyclone

分類 (2件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  気象学一般  (DC05010D)

引用文献 (8件)：

• 1) 端野道夫, 桑田康雄:確率的台風モデルを用いた台風性降雨と高潮のシミュレーション,水理講演会論文集,29巻,pp. p. 287-292,1985.
• 2) 中村駿一郎, 田島芳満, 神原雅宏 : 低緯度帯における確率台風モデルの改良とその南太平洋島嶼国における沿岸ハザード評価への適用,土木学会論文集 B2(海岸工学),73巻 2号,2017.
• 3) 信岡尚道, 海老根尚之:極大値資料に基づく確率的低気圧モデルよる高潮偏差に関する基礎的研究,土木学会論文集 B2(海岸工学),75巻 2号,p p. I_253-I_258,2019.
• 4) V. Myers and W. Malkin : Some properties of hurricane wind fields as deduced from trajectories, National Hurricane Research Project Report 49, U.S. Department of Commerce, Weather Bureau, 45p., 1961
• 5) 加藤史訓:高潮危険度評価に関する研究,国土技術政策総合研究所資料,第275号,108p.,2005

タイトルに関連する用語 (6件)： 着目 ,  資料 ,  確率 ,  台風モデル ,  基礎 ,  研究