抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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配合元となる素材およびその配合量(以降,配合データ)からゴム材料の物性を推定することは,ゴム材料開発の高度化・高速化において必要不可欠である.従来,ゴム材料の物性推定では,配合元となる素材からゴム材料を加工し,加工されたゴム材料に対して評価試験を行うことで配合データおよび物性の組を収集する.その後,以上の組を学習データとして利用することで,様々な配合データからの物性推定を実現している.しかしながら,そのような評価試験には膨大なコストが必要であることから,新素材などに対して柔軟に学習データを収集することは困難である.一方で,類似した物性を有するゴム材料は類似した電子顕微鏡画像を持つことが知られている.そのため,配合データおよび対応する電子顕微鏡画像を学習データとして,配合データに対応する電子顕微鏡画像を生成可能な手法を実現することで,新素材などに対しても柔軟に対応可能な物性推定に結びつくと考えられる.そこで,本文では,配合データからの電子顕微鏡画像生成について検討を行う.提案手法では,電子顕微鏡画像とその配合データの組を用いて,条件付き画像生成手法の一つであるConditional Style Generative Adversarial Network(Conditional Style GAN)の学習を行う.提案手法により,配合データを表現する電子顕微鏡画像を生成することで,評価試験を必要としない効率的な物性推定に結びつくことが期待される.(著者抄録)