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J-GLOBAL ID：202102291793582472   整理番号：21A0516151

イタリア北部Fineroかんらん岩体中の変形履歴の解明に向けた希ガス分析と微細組織観察

Noble gases and deformation history of Finero phlogopite peridotite massif, northern Italy

著者 (7件)： 福島菜奈絵 (東大) ,  角野浩史 (東大) ,  小林真大 (都産技研) ,  安東淳一 (広島大) ,  DAS Kaushik (広島大) ,  山本貴史 (広島大) ,  鍵裕之 (東大)
資料名： 日本地球化学会年会要旨集(Web)  (Abstracts of Annual Meeting of the Geochemical Society of Japan (Web))
巻： 67th  ページ： ROMBUNNO.PR0004(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U1296A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イタリア北部Fineroの金雲母かんらん岩体は,古生代から中生代にかけてマントルウェッジでスラブ脱水による交代作用を受けている。マントル領域の水が変形特性に与える影響に着目した。この岩体が経験した水-岩石相互作用および変形履歴の解明のため,以下の2つの手法を用いた。(1)電子顕微鏡を用いた微細組織観察,(2)鉱物結晶中の流体/メルト包有物の希ガス分析による流体/メルトの起源の推定。本研究における現地調査にて岩体中に応力集中帯を発見した。薄片観察にて,岩体は含水下でクラックの生成/閉塞/癒合による流体/メルト包有物の捕獲を伴う環境で変形が進行した可能性が示唆された。応力集中帯から離れた場所では上記の特徴はみられない。オリビンのすべり系から応力集中帯の岩石では塑性-延性変形領域における水の侵入の可能性を示した。一方で希ガス同位体・元素比は全ての試料において大気,地殻,マントル成分の三成分混合を示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *イタリア共和国 ,  *かんらん岩 ,  交代作用 ,  スラブ ,  マントル ,  脱水反応 ,  岩石組織 ,  走査電子顕微鏡 ,  透過型電子顕微鏡 ,  変形 ,  複合岩体 ,  *流体包有物 ,  *ネオン ,  *アルゴン ,  *キセノン
準シソーラス用語： マントルウェッジ

分類 (2件)： 地質構造・テクトニクス  (DE04030Y) ,  岩石圏の地球化学一般  (DD01041C)

タイトルに関連する用語 (7件)： イタリア ,  かんらん岩 ,  変形履歴 ,  希ガス ,  分析 ,  微細組織 ,  観察