抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の排他的経済水域内の深海には,海底の塊状硫化物鉱床やコバルトに富む地殻などの海底鉱物が存在する。しかし,海底鉱物の開発はまだ商業化されていない。エアリフトポンプは,管に空気を供給して密度を下げ,海底鉱物を効率的に地表に輸送することにより,流体またはスラリーを上昇させる。浸水率や供給空気量などの特定の条件下で,エアリフトポンプによって持ち上げることができる鉱石の量を推定することが重要である。持ち上げられた鉱石の量を推定するためには,三相流の空隙率と流れの摩擦損失を知る必要がある。以前に,三相流における空隙率と摩擦損失を推定するための経験的方法を提案したが,これらの研究は垂直管における推定を目標とした。一方,海底鉱物にエアリフトポンプまたは遠心ポンプを使用するリフトシステムには,垂直管および傾斜管の両方がある。本研究では,傾斜管における空隙率と摩擦損失を調べるために,縮尺模型実験を行った。実験は5つの異なる傾斜角で行った。以前の研究で提案した垂直または水平管の経験的推定方法を,著者らの実験条件に適用した。次に,空隙率と摩擦損失に関する実験データを,以前に提案した方法で推定したものと比較した。比較の結果より,推定結果は実験結果と良く一致し,傾斜管における空隙率と摩擦損失が以前の方法で計算できることが分かった。さらに,エアリフトポンプシステムにおける液相流束の計算方法を提案した先行研究を参照して,運動量保存に基づいて混相流中の液相流束を計算した。計算結果と実験結果を比較すると,計算手順を適用して傾斜管内の液体流束を決定できることが分かった。(翻訳著者抄録)