研課題
J-GLOBAL ID:202104004328717085
研究課題コード:11104128
有害重金属イオン除去用光触媒による水環境浄化技術開発
実施期間:2011 - 2012
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 工学部 環境・建設系, 教授 )
研究概要:
水中のppmレベル溶存重金属イオンを効率的に除去するために、光触媒(Ce1-XMX)O2(Mはアルカリ土類あるいはランタノイド元素)粒子表面にa-FeOOH微粒子を分散添加させた(Ce1-XMX)O2酸化物粒子(a-FeOOH-(Ce1-XMX)O2複合粒子)を作製した。(Ce1-XMX)O2単体でのPb(II)イオン除去試験において光照射を行うことでPb(II)イオンを効率的に除去することを見出した。特に(Ce0.9La0.1)O2粒子表面にa-FeOOH微粒子を高分散担持することで電析効果によるPb(II)イオン除去能が著しく向上することを示した。これらのサンプルを用いて光照射による溶存Pb(II)濃度の環境基準値以下への低減を達成できるために必要な溶存酸素の効果と妨害元素の影響を明らかにした。しかしながら、Cd(II)イオンについては0.01 ppm以下への低減が困難であった。したがって、光電析反応に高活性な光触媒酸化物の選択指針を確立するため、重金属イオン除去実験とバンド構造計算による最適な(Ce1-XMX)O2固溶体の探索とともに溶存重金属イオンに対する光電析反応のメカニズム解明を進めている。
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