研課題
J-GLOBAL ID:202104007413032970
研究課題コード:12102602
人工ゼオライト吸着とイオン液体電析の連携による希少金属回収技術の開発
実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 大学院環境情報研究院, 准教授 )
研究概要:
本研究では「人工ゼオライト吸着」と「イオン液体電析」の連携による白金族金属及び希土類金属の効率回収を検討した。自動車排ガス触媒を出発物質として、触媒成分をアミド酸に90°C, 500rpmで溶解させた。その後、人工ゼオライトを投入し、白金族金属の吸着処理を行った結果、白金族金属の分離率は71.6%に達した。白金族吸着後、人工ゼオライトを固液分離し、pH調整により白金族元素を別の電解槽中に脱着処理させた。脱着処理後、定電位電解を実施して、白金族金属:463.1mgを回収できた。引き続く金属塩合成工程にて酸成分を除去し、希土類金属塩を合成した。本合成収率は85%以上であった。希土類金属塩を回収後、イオン液体に溶解させて、定電位条件下で電析試験を実施した。46.2mgの希土類金属(La,Ce)を回収し、陰極電流効率は67.4%であった。本研究成果として、「酸溶解~人工ゼオライト吸着~脱着~白金族金属の電解析出~希土類金属塩の合成~希土類金属の電解析出」に至る一連の工程の特許出願まで完了した。
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