研課題
J-GLOBAL ID:202104008497496697
研究課題コード:11104620
ファージ表面提示法を駆使した尿毒素捕獲型アルブミンの開発と革新的血液透析療法への応用
実施期間:2011 - 2012
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 薬学部, 准教授 )
研究概要:
本研究の到達目標の第一段階として、尿毒症物質に対して高い親和力を有するHSA変異体の設計と効率的な作製に加え、作製したHSA変異体と尿毒症物質との結合性の定量的評価が挙げられる。これまでの期間において、CMPF-HSA複合体のX線結晶構造に基づき、CMPF結合サイトを構成する4残基に対してランダム変異を導入し、HSAドメインIIディスプレイファージライブラリーを作成した。その中からCMPFに結合したファージをスクリーニングし、CMPFに高親和性を有するクローンを得た。さらに、ランダムに複数のクローンを選択し、これらを大腸菌にて発現させた後、この変異体を精製し、限外濾過法によりCMPFに対する結合性を評価したところ、親和性の増大が観察された。In vitro 透析装置(閉鎖系回路)を用いた検討からも変異体によるCMPFの引き抜き効果を確認したことから、概ね目標を達成していると考えられる。今後は、最終到達目標に向け研究開発を進めていく予定である。
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