研課題
J-GLOBAL ID:202104010987356448  研究課題コード:7700100560

道産大豆と新規な植物性乳酸菌を原料とする発酵豆乳の腸内フローラ及び免疫機能改善効果の解析評価とその実用化

実施期間:2005 - 2005
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , バイオテクノロジー科 )
研究概要:
現代社会に生きる我々日本人は生活スタイルの欧米化や生活の場としての地球環境の破壊によって、生活習慣病やアレルギー疾患などに脅かされており、このような病からの脱却が重要命題となっている。これらの病には腸内フローラの関与が強く示唆され、腸内環境を改善する乳酸菌などの有効菌の取得が切望されている。そこで、我々は日本人が常食としてきた古漬けと呼ばれる漬物から、細胞付着活性などの機能性を指標として新たな乳酸菌株の取得に成功し、本菌をLactobacillus plantarum HOKKAIDO(HOKKAIDO株)と名付けた(特許申請中)。HOKKAIDO株は、ヒト培養細胞株Caco-2に対して高い付着能をもち、大腸菌O-157のCaco-2細胞付着を抑制する。また、消化液耐性を有し、生きて腸まで到達することができる。さらに、HOKKAIDO株は植物性素材に対して優れた発酵力を示し、特に豆乳の発酵に適し、単一菌で従来から問題とされていた発酵力や嗜好性を改善できる。そこで、当該菌の特徴を生かすべく道産大豆を利用してシンバイオティクスとして機能することが示唆される新しい発酵食品を試作した。本試験では、数人のボランティアにHOKKAIDO株を含む発酵豆乳を摂取してもらい、糞便中の腸内フローラの変化を当センターが開発したT-RFLP法により解析すると共に、ヒト培養細胞等を用いて当該発酵豆乳の添加による免疫関連因子の発現に対する効果を把握する。これらの結果から、当該乳酸菌および発酵豆乳の付加価値・競争力を高め、実用化を推進する。 20160630 社会実装・展開状況を登録
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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