研課題
J-GLOBAL ID:202104018984837926  研究課題コード:15667230

IoTデバイスのための新しい軽量暗号システムに関する研究と台湾のeHealth 環境への応用

実施期間:2015 - 2018
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , 工学研究科, 教授 )
研究概要:
日本,台湾チームの分担及び研究内容については,以下のとおりである.長庚大学(Chang Gung University, 台湾)は,インテリジェントなIoT技術に基づくe-Healthシステムの高レベルなシステムアーキテクチャを研究開発する.具体的には,IoTオブジェクトに対する新しいセキュリティ制御機構,インターフェース定義,IoT技術基盤,それらの概念実証(Proof-of-Concepts)などである.北陸先端科学技術大学院大学(日本)は,新しい軽量暗号技術や,その実装の効率を高める最適化技術,各種攻撃に対するIoTデバイスの耐性を高める保護技術等,主として暗号プリミティブ技術の研究開発を担当する.IoTやe-Healthは近年注目を浴びているが,その研究はまだ緒に就いたばかりである.その分野で,安全で効率の良いシステムに関する基盤的な技術は必須とされ,それを提供できることが本プロジェクトの目的であり,大きな貢献である.ここで,IoT技術に基づいたe-Healthアプリケーションの構築において必要とされるのはいうまでもセキュリティおよびプライバシである.そして,それらを実現するために必要とされる技術が,暗号プリミティブ技術とシステムセキュリティ技術である.それらの技術なセキュアなシステムを構築するためには緊密に相互作用することが求められるが,残念ながらこれまでの関連プロジェクトでは,いずれかのみが対象になることがほとんどであった.ここで,本プロジェクトを実施する二つの国際チームは長庚大学(台湾)と北陸先端大(日本)であるが,前者はシステムセキュリティについて,後者は暗号プリミティブ等,暗号理論において,世界でも有数の研究機関である.これらのチームが緊密に交流を行い,相補的に研究開発を行うことで,これまでには困難であった,e-Healthアプリケーションの安全で効率の良い実現が世界でも初めて可能になると期待される.そして,そうした緊密な研究体制を実現するために,本プロジェクトでは,定期的な共同ワークショップ,共同セミナー,研究者交流,研究開発の議論や互いに対するフィードバックなどを予定している.
研究制度:
上位研究課題: セキュアでディペンダブルなIoTポータブルデバイスのための研究
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構
報告書等:

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