研課題
J-GLOBAL ID:202104020219670260  研究課題コード:14543682

免疫機能の最適化とアレルギー予防における機能性食品の活用に関する研究

実施期間:2015 - 2016
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , バイオメディカル研究部門, 主任研究員 )
研究概要:
プレ・プロバイオティクスや醗酵代謝産物を含む食事により、免疫機能発達の最適化を行う技術の開発を目的とする。胎児・乳幼児期の免疫機能制御やアレルギー予防効果を、プロバイオティクスで増強するインターフェロン?βなどに着目して理解を試みる。各相の腸内細菌叢をモニターし、その制御まで配慮した新たな醗酵食品および機能評価法を確立する。日本側申請者等はすでに乳酸菌の二重鎖RNAがインターフェロンβを誘導することにより抗炎症機能を発揮することをみいだしており、日本の伝統醗酵食品がアナフィラキシーを抑止する効果を、腸内細菌叢の制御効果とともに解析する。ニュージーランド側は独自に開発した、異なる腸内菌叢を有する食物アレルギーモデルマウスを活用し、周産期、哺乳期の母親の食事によって子の免疫機能が形成される過程を制御する技術を開発する。また、日本側では双方の炎症性疾患モデルマウスにおける腸内細菌叢解析を行い、食事内容と疾患症状、腸内細菌叢の連関解析を行うことにより、機能性食品によるアレルギー予防効果の包括的理解を試みる。日本食は伝統醗酵食品の種類が豊富であり、多くの有用素材が期待される。プレ・プロバイオティクスの機能の研究も世界で最先端の実績を持つ。またニュージーランドは乳幼児の栄養と医療について古くから研究の蓄積があり、この両者が共同することにより、免疫系の確立される胎児期・乳幼児期に必要とされる栄養の条件を解明し、新たな機能性食品の意義を確立することができる。高齢化社会においては身体に負担の少ない健康増進法として高齢者にも応用される技術となる可能性が高い。また、環太平洋地域を軸にした世界的な経済効果も期待される。
研究制度:
上位研究課題: 機能性食品
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構
報告書等:

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