抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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9つの哺乳類アデニル酸シクラーゼ(AC)は,イソ型特異的保存である2つのヘキサヘリックス膜ドメインを有する偽ヘテロダイマーである。これらの膜ドメインはオーファン受容体(10.7554/eLife.13098;10.616/j.cellig.2020.109538)であることを以前に提案した。pH1のウシ胎児血清から抽出した脂質は,いくつかのmAC活性を阻害した。リピドミック分析により誘導し,可能性のあるリガンドとしてグリセロリン脂質を試験した。予想に反して,著者らは,1-ステアロイル-2-ドコサヘキサエノイル-ホスファチジン酸(SDPA)が,ヒトACイソ型のGs活性化活性を7倍増強することを見出した。グリセロール位置1および2における脂肪酸アシルエステルの特異性は,むしろ厳重であった。1-ステアロイル-2-ドコサヘキサエノイル-ホスファチジルセリンと1-ステアロイル-2-ドコサヘキサエノイル-ホスファチジルエタノールアミンは,いくつかのGs活性化mACアイソフォームを異なる程度に有意に増強した。SDPAはACイソ型3のホルスコリン活性化と相互作用しなかった。SDPAはマウス大脳皮質からの膜におけるGs活性化AC活性を増強した。SDPAの作用は可逆的であった。意外なことに,SDPAはイソプロテレノール,PGE_2およびアデノシンにより刺激されたHEK293細胞におけるcAMP生成に影響せず,細胞外リガンドとしての役割を実質的に排除し,代わりに細胞内の役割を示唆した。まとめると,著者らは化学的に定義されたグリセロリン脂質による細胞内AC調節の新しい次元を発見した。【JST・京大機械翻訳】