抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ここでは,アノード大気アーク放電による二硫化モリブデン(MoS_2)フレークの合成を初めて報告した。垂直電極構成は,化合物アノード(MoS_2粉末を充填した中空グラファイトアノード)と,化合物アノードのすぐ上に置かれた固体グラファイトカソードから成る。アークプロセスをパルスモードで操作し,アノードから粉末成分を優先的に蒸発させ,炭素アブレーションを最小にした。パルス陽極アーク放電を,250-300Aのピーク電流と35Vのピーク電圧でヘリウムの300Torrで2Hzと10%のデューティサイクルで行った。タングステンワイヤからなるプローブをアーク柱の近傍に配置し,蒸着材料を収集した。測定した厚さプロフィルは粒子フラックス分布と相関し,プラズマ膨張の簡単なモデルに適合した。パルス相の間,電子密度は約5E22m ̄-3またはそれ以上に見積もられ,イオン電流密度は10A/mm ̄2のオーダであった。試料の形態,構造,および組成を,Raman分光法,原子間力顕微鏡(AFM),走査電子顕微鏡(SEM),透過型電子顕微鏡(TEM),およびX線回折(XRD)によって特性評価した。研究の結果,化合物アノードのパルスアーク放電は,MoS_2堆積と組み合わせた中程度のC析出を,断片化したナノ結晶の形で,MoS_2の原子単分子層をほとんど形成しないことが分かった。このような合成法は,パルスパワーの柔軟性のおかげで,仕立てられた構造と機能性を有する新しい2Dナノ材料を生産するのに有望である。【JST・京大機械翻訳】