抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超伝導水和Li_x(H_2O)_yTaS_2の構造と物性を系統的に研究した。粉末X線回折パターンは,すべての試料が単相化合物であり,結晶構造が2H-TaS_2のそれと類似していることを示唆した。超伝導への転移温度は,x=0.42で4.6Kの最大T_cを持つリチウム含有量xにドーム型依存性を示し,これは水または有機インターカラント(T_c~4.2K)のない対応する最適ドープ2H-TaS_2超伝導体よりも大きい。水和Li_x(H_2O)_yTaS_2における電荷密度波形成に対する兆候はない。磁性データは,かなり強いタイプII挙動を示すが,他の2H-TaS_2型化合物のように,熱容量測定が明らかにされた。対応するSommerfeld定数とDebye温度から,電子-フォノン結合とFermi準位における状態密度DOS(EF)を記述するパラメータをxの関数として導出できた。DOS(EF)の変化はT_cのそれと整合しているが,リチウムインターカレーションは2H-Li_x(H_2O)_yTaS_2中のDOS(EF)の変化を介してT_cを同調し,電子-フォノン結合とDebye温度の同時変化も一定の役割を果たすことを示した。【JST・京大機械翻訳】