抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【背景】ドナーとレシピエントの間のゲノムミスマッチレベルは,急性拒絶と長期移植片生存のリスクと関係している。本研究では,単一施設腎臓移植コホートにおける急性拒絶とゲノムレベルマッチングの関連を決定した。【方法】2007年~2017年に移植された1025対の死亡ドナーと腎臓移植レシピエントを遺伝子型を決定した。急性拒絶を伴う膜貫通,分泌及び腎臓関連蛋白質における全ゲノムミスセンス変異体ミスマッチ及びミスセンスミスマッチの合計間の関係をCox比例ハザードモデルを用いて推定した。さらに,Coxモデルを用いて40の共通欠失タグ変異体を分析した。【結果】合計を四分位に分けるとき,非調整HRが1.15(95%CI,1.01~1.30;P=0.029)で,急性拒絶反応と関連する腎臓関連蛋白質におけるミスマッチ合計が増加した。他のミスマッチの合計は,急性拒絶と関係していなかった。欠失分析では,rs7542235(NC_000001.11:g.196854483A>G)のミスマッチ,補体因子H関連(CFHR)蛋白質遺伝子座でのホモ接合欠失を標識する遺伝子型GGは,2.97(95%CI,1.46~6.05;P=0.003)の調整されたHRで急性拒絶に素因した。結論:本研究は,遺伝子欠失と腎臓関連蛋白質におけるミスマッチが腎臓移植における新しい組織適合性因子であることを支持する。異なる遺伝子欠失の相対的重要性は,CFH関連遺伝子欠失の証拠を見出したが,以前に報告されたLIMS1欠失の証拠は見出されなかった。結論:最初のゲノムワイド関連研究は,腎臓移植の合併症リスクに対する強い候補遺伝子を同定しないが,非HLA遺伝子のマッチングは有望である。本研究は,1025の腎臓移植ペア間の急性拒絶とゲノムレベルマッチングの関連を決定した。腎臓関連蛋白質におけるミスマッチ和の増加は,急性同種移植片拒絶と関連していた。また,急性同種移植片拒絶とrs7542235遺伝子型GGとの会合は,chr1の補体因子H関連(CFHR)遺伝子座でのホモ接合欠失を標識した。本研究は,遺伝子欠失と腎臓関連蛋白質におけるミスマッチが腎臓移植における重要な新規組織適合性因子であることを示唆する。【JST・京大機械翻訳】