抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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疾患を示すことなく多くの毒性ウイルスを収容するコウモリの見かけの能力は,哺乳類の飛行およびこの順序の例外的な寿命と共進化する明確な免疫応答により駆動されるようである。しかし,ウイルス耐性の免疫機構の理解は,ヒト健康へのそれらの関連性にもかかわらず,少数のコウモリウイルス関係に限定され,コロナウイルス(CoV)に乏しいままである。プロテオミクスは,特に低い試料量(例えば,血清)を収容でき,従って,致死サンプリングが必ず制限される縦断的研究と同様に,感染に対するコウモリ応答に関与する免疫因子に特に有望である。さらに,血清プロテオームは,血液細胞だけでなく近位器官から分泌される蛋白質を含むので,免疫蛋白質のより一般的な特性化を提供する。ここでは,CoV病原性をより良く理解するため,野生のバムリコウモリ(Desmodus rotundus)の血清プロテオームに関する最近の研究を拡大した。利用可能な血清で北部Belizedで2019年にサンプリングした19のコウモリを交配し,4個体(21.1%の陽性)から経口または直腸スワブでCoVを検出した。系統発生解析は,既知のヒトCoVに最も密接に関連する新規-CoVとして,すべてのバムリコウモリ配列を同定した。586の同定された血清蛋白質のうち,非感染および感染コウモリ間の蛋白質組成や豊度に大きな違いは見られなかった。しかし,受信者動作特性曲線分析は,AHSG,C4A,F12,GPI,DSG2,GSTO1,およびRNH1を含むCoV感染の7から32の候補バイオマーカーを同定した。これら蛋白質分類器を用いた濃縮分析は,好中球免疫,全顆粒球活性化,骨髄細胞反応およびグルタチオン過程のアップレギュレーションと共に,CoV感染コウモリにおける補体のダウンレギュレーション,蛋白質分解の調節,免疫エフェクター過程および体液性免疫を同定した。そのような結果は,CoV感染に対するバムリコウモリの大部分が細胞免疫反応を示し,野生および実験集団におけるCoV病原性への新たな洞察を提供できる推定バイオマーカーを同定した。より広くは,多様なコウモリ種および標的種における異なる生活史段階にわたる同様のプロテオームアプローチを適用することは,野生コウモリがウイルスを許容する免疫機構の理解を深めることができた。【JST・京大機械翻訳】