抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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温度上昇のような環境因子は,宿主とその寄生虫に様々な影響を持ち,病気の転帰をもたらす。温度の個々の直接効果は,宿主-寄生関係におけるネット効果を決定するために解きほぐ必要があるが,マルチホストシステムにおけるネット効果を決定した研究は少ない。このギャップに取り組むために,寄生バチ(Protocollophra sialia)によって寄生された2つの宿主種の巣における温度と寄生虫の存在を実験的に操作した。東部青鳥(Sialia sialis)と木 swallow(Tachycineta bicolor)の巣において,温度(または非)を増加させ,すべての寄生虫(またはそうではない)を除去することによって要因実験を行った。次に,雛形態計測,失血および生存を測定し,寄生虫豊度を定量化した。温度が寄生虫適応度に直接影響するならば,高温が宿主種を通して寄生虫豊度に類似の方向性効果を引き起こすと予測した。温度が宿主に直接影響し,従って寄生虫に対する間接的影響を持つならば,寄生虫豊度は宿主種を通して異なる。加熱された嚥下巣は,非加熱巣と比較してより少ない寄生虫を持っていた。対照的に,加熱された青鳥巣は,非加熱巣と比較してより多くの寄生虫を持っていた。本研究の結果は,高温が宿主種に異なる影響を及ぼし,寄生感受性に影響を与えることを示した。さらに,気候変動は,多宿主-寄生虫相互作用を通して寄生虫の適応性と宿主の健康に複雑なネット効果をもつ可能性がある。【JST・京大機械翻訳】