抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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身体活動は,様々な形態の精神病理学と相関し,効果的に治療する。しかし,身体活動と精神病理学の生物学的相関が共有されているかどうかは不明である。ここでは,身体活動と精神衛生の神経と遺伝的構造が共有される程度を調べた。UK Biobank(N=6,389)からのデータを用いて,正準相関分析を適用して,3つの主要な神経認知ネットワーク(デフォルトモード,DMN;サリエンス,SN;中央実行ネットワーク,CEN)のサブネットワークの振幅と連結性強度の間の関連を,身体活動と自己申告精神衛生尺度(主に,鬱病,不安障害,神経因性,主観的幸福,およびリスク摂取行動)の加速度計導出測度を用いて推定した。著者らは,精神衛生と身体活動尺度の間の遺伝的相関,ならびに連鎖不均衡スコア回帰,ゲノム構造方程式モデリング,およびゲノムワイド関連要約統計量(GWAS N=91,105-500,199)への潜在的因果変数分析を適用することによる推定因果関係を推定した。身体活動および精神衛生は,DMN,SNおよびCENの連結性強度および振幅と関係した(r>=0.12,p<0.048)。これらの神経相関は,それらの共有分散を説明する場合でも,精神衛生および身体活動モデルにわたって,非常に類似した負荷パターンを示した。これは,精神衛生と身体活動の間の大きく共有された脳ネットワークアーキテクチャを示唆する。精神衛生と身体活動(睡眠を含む)も遺伝的に相関していた(abs r=0.085-0.121)が,それらの間の因果関係の証拠は見られなかった。まとめると,著者らの知見は,精神衛生と身体活動が脳と遺伝的構造を共有し,精神衛生に対する身体活動の有益な効果の根底にある脳機構に関する将来の研究のための潜在的候補サブネットワークを示唆する経験的証拠を提供する。【JST・京大機械翻訳】