抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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小規模試料の面内熱伝導率は,特に低導電性のものおよび面内対称性(すなわち,横方向異方性材料)を欠くものに対して,測定が困難である。時間領域と周波数領域熱反射(TDTRとFDTR)の両方を含む最先端のポンププローブ技術は,小規模試料の熱伝導率を測定するのに有利であり,様々な先進TDTRとFDTR技術が,横方向異方性材料を測定するために開発された。しかし,測定可能な面内熱伝導率(k_in)は通常>10W/(mK)である。本研究では,測定可能なk_inの電流限界を1W/(mK)まで広げる,面内対称性を欠いているものを含む,ミリメートルスケールの小さい試料の広範囲のk_inを測定するために,新しい空間走査熱反射(SSTR)法を開発した。このSSTR法は,最適化レーザスポットサイズと変調周波数を用いた測定の新しいスキームとデータ処理の新しいスキームを確立し,高精度と操作の容易さの両方を有する広範囲のk_in値の面内熱伝導率テンソルの測定を可能にした。試料形状,変換器層の影響,および熱損失の影響のようないくつかの詳細についても議論した。検証として,溶融シリカ,サファイア,シリコン,および高度に秩序化した熱分解グラファイト(HOPG)を含む広範囲のk_in値を有するいくつかの横方向等方性参照試料のk_inを,この新しいSSTR法を用いて測定した。測定したk_inは,5%の典型的不確実性で文献値と完全に一致した。この方法のユニークな能力の実証として,面内異方性材料であるxカット石英の面内熱伝導率テンソルも測定した。【JST・京大機械翻訳】