抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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年間季節リズムや光周期のような内因性および外因性因子が農薬の毒性にどのように影響するかを理解することは,統合害虫管理戦略の設計を助けることができる。異なる時間帯を持つ地域に分布する世界的な植物食性害虫種である,2スポットクモダニTetranychus urticae Koch(Acari:Tetranychidae)は,光周期と季節性が農薬毒性にどのように影響するかを探索するための良いモデルである。本研究では,2017年3月から2018年11月までの実験室実験を行い,クモダニを環境制御インキュベータの3光周期条件で飼育した。2つの殺ダニ剤,プロパルジャイトとジアフェンチウロンの毒性を,毎月T.urticaeで測定した。殺ダニ剤毒性の変化の根底にある潜在的メカニズムを決定するために,2018年に毒性測定による体サイズと総GST活性を測定した。結果は,2つの殺ダニ剤の毒性が3つの光周期間で有意に異なることを示した。しかし,両者は春と夏に増加する季節に沿って一貫した傾向を有し,2年間連続して全光周期様式の冬に低下し,季節性が殺虫剤に対するクモダニの感受性に影響する内因性因子であることを示唆した。ピアソン相関分析は,体サイズのみが殺ダニ剤毒性と弱い負の相関を示し,T.urticaeのより小さなサイズからのより高い毒性へのわずかな寄与を示唆した。本研究は,季節性が農薬毒性に内因性効果を持ち,その結果は害虫管理戦略への実際的洞察を知らせることを示した。【JST・京大機械翻訳】