抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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銀河クラスタは,ユニバースにおける最も大規模なビリアル化構造であり,宇宙時間にわたる物質の重力付加を通して形成される。赤方偏移z=2における進化した銀河クラスタの発見が,10.4億年のルックバック時間に対応し,その特性を研究する機会を提供する。銀河クラスタXLSSC 122は,XMM大規模構造調査において,当初,微弱で拡張されたX線源として検出され,1.9+/-0.2の測光赤方偏移を有する銀河のコンパクトな過剰密度と一致することが明らかになった。ミリメートル波長でのその後の観測は,XLSSC 122への視線に沿ったSunyaev-Zel’dovich減衰を検出し,従って,ホットイントラクラスタガスの存在を確認し,一方,ヨーロッパ宇宙機関のX線マルチミラーミッション(XMM-Newton)からの深いイメージング分光法は,局所クラスタと同じ程度に金属を富化した60百万Kelvinのビリアル温度を有する拡張,X線輝気ガス雰囲気を明らかにした。ここでは,XLSSC 122のレストフレーム光学分光観察を報告し,1.98の平均赤方偏移で37のメンバー銀河を同定し,1400億年のルックバック時間に対応した。著者らは,2.98億年の平均,無塵の恒星年代を決定するために,測光法を用いて,星形成が12の平均赤方偏移でこれらの銀河で開始し,ユニバースが370百万年だけであることを示した。ダストの影響を含む推定形成赤方偏移の全範囲は7から13までの間隔をカバーする。これらの観察は,XLSSC 122が,メンバー銀河における進化した恒星個体群とクラスタ内媒体を構成する熱,金属に富むガスの両方を有する著しく成熟した銀河クラスタであることを確認する。【JST・京大機械翻訳】