抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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SARS-CoV-2の病因に及ぼす非同義変異の急速な蓄積の影響は,まだ知られていない。B細胞エピトープの形成に及ぼすORF3aにおいて同定された非同義突然変異およびポリプロリン領域の影響を予測するために,537の利用可能なSARS-CoV-2ゲノムの免疫応答,ヌクレオチドおよび蛋白質配列を,非同義突然変異およびポリプロリン領域の存在のために分析した。変異はエピトープ形成の変化と相関した。全部で19の異なる非同義アミノ酸置換を,537のSARS-CoV-2株の間でORF3aで検出した。G251Vは最も一般的であり,菌株の9.9%(n=53)で同定され,ORF3aにおけるエピトープのようなB細胞の消失につながると予測された。ポリプロリン領域は2株(EPI_ISL_410486,フランス及びEPI_ISL_407079,フィンランド)で検出され,エピトープ形成に影響した。非同義変異の蓄積とSARS-CoV-2のORF3aにおけるポリプロリン領域の検出は,宿主免疫応答の回避を駆動し,ウイルス伝播に有利であった。ORF3aに蓄積する迅速な突然変異は,COVID-19パンデミックを通して密接にモニターされるべきである。COVID-19パンデミックのサージと,疾患原因病原体としてのSARS-CoV-2の同定の3か月後に,宿主-病原体相互作用による核酸変化は,このウイルスの進化に洞察力がある。本論文では,ORF3aにおける非同義変異の集合を同定し,エピトープ形成のようなB細胞に対するそれらの影響を予測した。ORF3aにおける非同義変異の蓄積は,免疫回避を仲介し,ウイルス拡散に好都合な蛋白質変化を駆動する。【JST・京大機械翻訳】