抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水媒介ウイルスは,ヒトおよび他の動物の健康に重要な意味合いを持つが,河川のような水系におけるウイルス多様性および進化に対するヒト土地利用の影響についてはほとんど知られていない。メタゲノム次世代シークエンシングを用いて,ヒト土地利用影響が異なるニュージーランドの単一河川に沿ったサンプリング地点におけるウイルスの多様性と豊度を比較した。これから,97%が新規である504の推定ウイルス種を同定した。多くの新規ウイルスは高度に分岐しており,Parvoviridae内に新しいサブファミリーを含んでいた。Astroviridae,Birnaviridae,Parvoviridae,およびPicornaviridaeから,脊椎動物に感染する可能性のある少なくとも63のウイルス種を同定した。推定ヒトウイルスは検出されなかった。重要なことは,天然の森林サイト(プリスチン)と比較して,ヒト土地利用(農場と都市)によって影響を受けたサイトでのウイルスコミュニティの組成の違いを観察した。ウイルス種レベルでは,都市サイトは,農業(n=150)および原産地(n=119)よりも高い多様性(327ウイルス種)を持ち,そして,より多くのウイルスは,都市および農業サイト(n=76)の間で,原生および農業または都市サイト(n=24)間より共有していた。2つの農業サイトは,すべての宿主タイプにわたって低いウイルス豊度を有したが,一方,原地は動物,植物および菌類に関連したウイルスの豊度が高かった。また,自然森林サイトには存在しない農業と都市域の河川サンプリングサイトでの農業とヒト影響に関連するウイルスを同定した。全体として,本研究は,ヒト土地利用が河川のウイルスコミュニティに影響を与え,水システムに対する集約的農業と都市化の影響を低減するのに更なる研究が必要であることを示した。【JST・京大機械翻訳】