抄録/ポイント:
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SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種は,循環において強固な体液性および細胞性免疫を誘発する。しかし,それは,特にOmicronを含む懸念(VOCs)の変異体に対して,気道において効果的な免疫応答を誘発するかどうかは不明である。気管支肺胞洗浄液(BAL)およびCOVID-19ワクチン接種者および入院患者の血液におけるSARS-CoV-2 S特異的総および中和抗体(Ab)応答およびBおよびT細胞免疫を比較した。ワクチン接種された個体は,血中の強固なS特異的Ab応答にもかかわらず,COVID-19回復と比較して,BALにおいてD614G,DeltaおよびOmicronに対する中和Abの有意に低いレベルを有した。さらに,mRNAワクチン接種は,有意な循環S特異的BおよびT細胞免疫を誘導したが,COVID-19回復とは対照的に,これらの応答はワクチン接種された個体のBALには存在しなかった。動物免疫モデルを用い,全身mRNAワクチン接種のみが,特にSARS-CoV-2 Oミクロンに対し弱い呼吸粘膜中和Ab反応を誘導することを示した。しかし,全身性mRNAワクチン接種+粘膜アデノウイルス-S免疫の併用は,祖先ウイルスだけでなくOmicron変異体に対しても強い中和Ab応答を誘導した。まとめると,本研究は,現在のCOVID-19ワクチンが,再感染時に循環BおよびT細胞応答を動員することを通して,重篤な疾患発生に対して高度に効果的であるが,特にOmicronによって,ブレークスルー感染に対して限られた防御を提供するという主張を支持する。したがって,粘膜ブースターワクチン接種は,Omicronと将来の変異体による感染を含むSARS-CoV-2に対する気道における強固な殺菌免疫を確立するのに必要である。【JST・京大機械翻訳】