プレプリント
J-GLOBAL ID:202202203136108444   整理番号:22P0251273

システインプロテアーゼ阻害剤はヒトおよびサル細胞のSARS-CoV-2感染を遮断する【JST・京大機械翻訳】

A cysteine protease inhibitor blocks SARS-CoV-2 infection of human and monkey cells
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資料名:
発行年: 2020年10月30日  プレプリントサーバーでの情報更新日: 2020年10月30日
JST資料番号: O7001B  資料種別: プレプリント
記事区分: プレプリント  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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K777は,求電子性ビニル-スルホン部分を含むジ-ペプチド類似体であり,カテプシンの強力で共有結合性の活性化剤である。Vero E6,HeLa/ACE2,Caco-2,A549/ACE2,およびCalu-3細胞をSARS-CoV-2に曝露し,K777で処理した。K777はウイルス感染の阻害のEC_50値によりウイルス感染性を低下させ,Vero E6に対する74nM,A549/ACE2に対する<80nMおよびHeLa/ACE2細胞に対する4nMであった。対照的に,Calu-3とCaco-2細胞は低マイクロモル範囲でEC_50値を有した。K777の毒性は,10~100M阻害剤で宿主細胞のいずれでも観察されなかった。K777は,[≦]100Mの濃度でSARS-CoV-2によりコードされたパパイン様システインプロテアーゼおよび3CLシステインプロテアーゼの活性を阻害しなかった。これらの結果は,K777がウイルス感染性に必須である哺乳類システインプロテアーゼの不活性化により強力な抗ウイルス活性を発揮することを示唆した。活性に基づくプローブとしてK777のプロパルギル誘導体を用い,K777はVero E6細胞でカテプシンBとカテプシンLを選択的に標的化した。しかし,カテプシンLのみがSARS-CoV-2スパイク蛋白質を切断し,K777はこの蛋白質分解を阻害した。カテプシンLによるスパイク蛋白質切断部位はSARS-CoV-2のS1ドメインで,SARS CoV-1スパイク蛋白質で観察された切断部位とは異なった。これらのデータは,K777の抗ウイルス活性が宿主カテプシンLの活性の阻害とその後のウイルススパイク蛋白質プロセシングの喪失を介して仲介されるという仮説を支持する。SIGNIFICANCEは,COVID-19を引き起こすウイルスは,高度に感染性であり,世界的流行をもたらした。臨床病期化合物としてFDAにより承認されたシステインプロテアーゼ阻害剤は,顕著な(ナノモル)有効性を有するいくつかのヒトおよびサル細胞株のSARS-CoV-2感染を阻害することを確認した。この阻害剤の作用機構は宿主細胞カテプシンLの特異的阻害として同定された。これは,細胞侵入に必要な段階であるコロナウイルススパイク蛋白質の宿主細胞プロセシングを阻害する。コロナウイルスプロテアーゼのいずれも阻害されず,スパイク蛋白質プロセシングの切断部位は他のコロナウイルスで報告されたものと異なる。異なる細胞型を有する阻害剤の微分活性を説明する仮説を論じた。【JST・京大機械翻訳】
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分類 (1件):
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ウイルス感染の生理と病原性 

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