抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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脳における可塑性は,失明発症の年齢によって異なる影響を受ける。1つの可能性があるが,まだ同定されていない機構は,Meynertの核基底核に由来するコリン作動性シグナルが,初期および後期のブラインド個体における可塑性の異なる程度の基礎となるかもしれないということである。この展望は,Meynertの核基底が可塑性と感覚符号化のような皮質過程を調節し,クロスモーダル可塑性の程度が失明開始の年齢に依存して変化するという事実に基づいている。しかし,この疑問は,まだ不明なままである。ここでは,初期および後期ブラインド個体が,マルチパラメトリック磁気共鳴イメージングを用い,Meynertの核基底における解離性可塑性を発達させるかを検討した。比較的保存された容積サイズと脳血管反応性を見出したが,初期と後期のブラインド個体の両方でMeynertの核基底の白質完全性の顕著な破壊を認めた。重要なことに,白質完全性の減少にもかかわらず,初期ブラインド個体のMeynertの核基底は,視覚,言語およびデフォルトモードネットワークを含む,より大きなグローバルおよびネットワーク機能的連結性を示した。機能的連結性のこのような変化は,後期ブラインド個体では観察されなかった。さらに,視覚経験のより少ない期間は,より大きなグローバルおよびネットワーク機能的連結性と関連していた。これらの結果は,Meynertの核基底が,初期および後期ブラインド個体における微細構造完全性の減少の類似した量であるが,初期ブラインド個体におけるNBMのより強いより広範な機能的連結性を,初期および後期ブラインド個体の可塑性に差別的に関与することを示す。著者らの知見は,Meynertの核基底が初期ブラインド個体の皮質に及ぼすより大きなコリン作動性影響を開発するかもしれないことを示唆する。このような変化は,初期ブラインド個体が,後期ブラインド個体と比較して,非視覚作業中に,より強力でより広い交差様式可塑性を示す理由を説明するかもしれない。【JST・京大機械翻訳】