抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ヒトAAA+ATPアーゼCLPB(SKD3)はミトコンドリア膜間空間における蛋白質ジサグラーゼであり,種々のミトコンドリア蛋白質の可溶化を促進する機能である。変異によるCLPB欠損は好中球減少症と神経疾患を伴う少数のヒト疾患と関連している。正準AAA+蛋白質とは異なり,CLPBはそのN末端でユニークなアンキリン反復ドメイン(ANK)を含む。CLPBの機能はジサグラーゼとして機能し,そのANKドメインの役割は現在不明である。ここでは,アポおよび基質結合状態の両方におけるヒトCLPBの包括的な構造特性化を報告する。CLPBはアポ状態でホモテトラデカマーに集合し,基質への結合によりホモドデカマーにリモデリングされる。ATPアーゼドメイン上の保存された細孔ループは,2つのアミノ酸残基のステップサイズで基質を把持し,移動させる螺旋階段を形成する。ANKドメインは高次集合を維持するだけでなく,脱凝集活性にも必須である。インタラクトーム解析により,ANKドメインは多様なミトコンドリア基質と直接相互作用することを示唆した。これらの結果は,ミトコンドリアにおける一般的ジサグラーゼとしてのCLPBのユニークな性質を明らかにし,種々のミトコンドリア関連疾患の治療の標的としての可能性を強調する。【JST・京大機械翻訳】