抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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SCN1Bによりコードされる電位依存性Na ̄+チャンネル{β}1サブユニットは,サブユニットの細胞表面発現およびゲーティングを調節し,細胞接着に関与する。{ベータ}1は,それぞれ細胞外ドメインと細胞内ドメイン(ICD)を放出する/{β}と{γ}-セクレターゼによって切断される。異常なSCN1B発現/機能は,てんかん,心臓不整脈および癌を含む病理と関係する。この研究では,乳癌細胞における{β}1機能に与えるセクレターゼ切断の影響を明らかにすることを試みた。一連のGFP標識{β}1構築物を用いて,{β}1-GFPは主に細胞内で,特に小胞体とエンドソーム経路で保持され,核に蓄積することを示した。エンドソーム{β}1-GFPレベルの減少は,セクレターゼプロセシングの重要な部位として,エンドソームおよび/または先行する細胞膜を暗示する,{γ}-セクレターゼ阻害後に起こった。生細胞イメージングを用いて,核における{β}1ICD-GFP蓄積を報告する。さらに,{β}1-GFPと{β}1ICD-GFPは,Na ̄+電流を増加させたが,ICDを欠く{β}1STOP-GFPは,細胞膜で測定したNa ̄+電流を増加させるのに必要で十分であった。重要なことに,MDA-MB-231細胞で発現する内因性Na ̄+電流は,TTX耐性(Nav1.5により)であるが,Na ̄+電流は{β}1-GFPまたは{β}1ICD-GFPにより増加し,TTX感受性であった。さらに,{β}1-GFPは,TTX感受性サブユニットSCN1A/Nav1.1およびSCN9A/Nav1.7のmRNAレベルを増加させた。まとめると,この研究は,{β}1-ICDが癌細胞におけるサブユニット機能の重要な調節因子であることを示唆する。著者らのデータは,さらに,{γ}-セクレターゼが乳癌における{β}1機能の調節において鍵となる役割を果たすかもしれないことを強調する。【JST・京大機械翻訳】