抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ヒトへのマラリア伝染は肝臓のスポロゾイト感染から始まる。スポロゾイトステージ中の遺伝子調節の解明は,この寄生虫による肝臓感染のメカニズムの研究を促進し,マラリア伝染を防ぐための戦略の開発に寄与する。AP2-Spは,感染蚊の中腸においてオーシストにおいて起こるスポロゾイトまたはスポロゴニーの形成に必須である転写因子(TF)である。このステージの転写調節系におけるこのTFの役割を理解するために,著者らは開始材料として後期オーシストを含む全カ中腸を用いてChIP-seq分析を行い,そのゲノムワイド標的遺伝子を調べた。697の標的遺伝子を同定し,この段階で異なる過程寄生虫の経験に関与するものを含み,スポロゴニーから肝臓ステージへの発達から,スポロゾイトステージで高度に発現する遺伝子の大部分を示した。これらの結果から,AP2-Spは広範囲の遺伝子を直接標的化することにより遺伝子発現の基底パターンを決定することを示唆した。また,ChIP-seq分析は,AP2-Spが転写自己活性化機構(正のフィードバックループ)によりそれ自身の発現を維持し,AP2-Sp2,AP2-Sp3およびSLARPを含むこの段階で転写されることが報告されている全てのTFを誘導することを示した。結果は,AP2-Spが,この段階の転写カスケードの最上部に存在し,マスター調節因子としてこの段階の形成を誘発することを示した。【JST・京大機械翻訳】