抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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COVID-19は重症急性呼吸器症候群-コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)に起因する。COVID-19の重症度は,高度に変化し,既知(例えば,年齢,肥満,免疫不全)および未知の危険因子と関係する。広範な臨床症状は,無症候性COVID-19患者の大きなグループを含み,遺伝的感受性に関する重大な疑問,例えば,免疫における個人差が患者の症状学において役割を果たすかどうか,およびヒト白血球抗原(HLA)がこれにどのように寄与するか,という重要な疑問を提起する。母集団におけるCOVID-19重症度への感受性の遺伝的決定因子を明らかにし,さらに潜在的免疫関連因子を探索するために,著者らは284の確認されたCOVID-19患者(症例)と95人の健康な個人(対照)に関するゲノムワイド関連研究を実行した。著者らは,ヨーロッパ(EUR)祖先とアフリカ系アメリカ人(AFR)の症例と対照を別々に比較した。著者らは,染色体5q32と11p12の2つの遺伝子座を同定し,それは,示唆的関連(多重形質試験のために調整されるp<1x10 ̄-5閾値)の有意性閾値に達し,そして,ヨーロッパの祖先におけるCOVID-19感受性(指数rs17448496:オッズ比[OR]=0.173;95%信頼区間[CI],0.08-0.36,A対立遺伝子に対して,それぞれ,p=5.15x10 ̄-5と指数rs768632395:OR=0.166;95%CI,0.07-0.35)を,2つの遺伝子,PPP2R2Bを5q32で,そして,LRRC4Cを11p12に関連させた。HLAとCOVID-19重症度の間の関連を探索するため,軽度および重度の症例とHLA関連を分析するため,微細マッピング分析を適用した。ウイルス構造蛋白質に対するリスク/保護HLAの結合をマッピングするためのIn-silico結合予測を用いて,両祖先におけるウイルスペプチドの異なる提示を見出した。最後に,コホートから世界的な集団への同定されたHLAの外挿は,顕著な相関を明らかにした。本研究は,遺伝的背景における異なる祖先起源におけるCOVID-19に対する感受性における可能な差異を明らかにし,それは疾患の病因と臨床治療への新しい洞察を提供する可能性がある。【JST・京大機械翻訳】
