抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【背景】コロナウイルス疾患-19(COVID-19)2感染に起因する死亡率は,主にウイルス性肺炎誘発急性呼吸 distress迫症候群(ARDS)の発生を通して発生する。目的:本研究の目的は,Veterans Affairs Corporate Data Warehouseを用いて,ARDSからの臨床プロファイル,疾患進行の予測因子,および30日死亡率を描写することである。研究デザインと方法:2020年1月1日と2020年8月1日の間にCOVID-19感染を確認した7,816人の入院患者の歴史的コホートの分析を行った。主な転帰はARDSへの進行とARDSからの30日死亡率であった。結果:コホートは主に男性(94.5%)で,年齢中央値は69歳(四分位範囲[IQR]60~74歳)であった。2,184(28%)は集中治療室に入院し,643(29.4%)はARDSと診断された。Charlson指数中央値は3(IQR1~5)であった。ARDSへの進行の独立した予測因子は,ボディマスインデックス(BMI)≧40kg/m ̄2,糖尿病,リンパ球数450U/L,フェリチン>862ng/ml,C反応性蛋白質>11mg/dL,およびDダイマー>1.5ug/mlであった。対照的に,抗凝固剤の使用はARDS発症のリスクを低下させた(OR 0.66[95%CI 0.49-0.89]。ARDSからの粗30日死亡率は41%(95%CI 38%~45%)であった。ARDSからの死亡リスクは,急性腎不全と敗血症性ショックを発症した患者で有意に高かった。抗凝固剤の使用は死亡率の2倍の減少と関連していた。コルチコステロイドおよび/またはレムジビルを投与した患者において生存利益が観察されたが,どちらの薬剤単独に対しても併用療法の利点はなかった。【結論】COVID-19のために入院したそれらの中で,ほぼ1つはARDSに進行した。敗血症性ショックと急性腎不全は,これらの患者における死亡の主要な原因である。レムデスビルとコルチコステロイドによる治療はARDSからの死亡率のリスクを減少させた。COVID-19の全入院患者は,抗凝固剤の予防的用量で最小に置くべきである。【JST・京大機械翻訳】