抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リンパ管は,最近,リンパ節に対する免疫調節療法を効果的にデリバリーし,それらの治療効果を増強することが示されている。以前の研究は,リンパが末梢組織からリンパ節への10-250nmのナノ粒子を輸送することを示した。しかし,この輸送を最大化するために必要な表面化学は,あまり理解されていない。ここでは,異なるPEG化モデルポリスチレンナノ粒子によるリンパ内皮細胞(LEC)を介したナノ粒子輸送に対する表面ポリ(エチレングリコール)(PEG)密度とサイズの影響を決定した。確立されたin vitroリンパ輸送モデルを用いて,PEG化は未修飾ナノ粒子と比較してLEC50倍にわたって100および40nmナノ粒子の輸送を改善し,PEGが高密度ブラシ立体配座または高グラフト密度(Rf/D=4.9)であるとき,輸送が最大になることを見出した。これらの傾向はサイズ依存性ではないことも決定した。PEG化40nmナノ粒子は,非修飾ナノ粒子と比較して,LEC68倍にわたって輸送効率を改善した。また,PEG化100nmおよび40nmナノ粒子は皮内注射の4時間以内にリンパ節に蓄積し,一方,未修飾ナノ粒子は最小に蓄積することを見出した。高密度PEG化はナノ粒子も注入部位から最も遠い距離を移動させた。最後に,ナノ粒子は傍細胞及び経細胞機構の両方を介して輸送され,PEG立体配座が細胞輸送機構を調節することを明らかにした。著者らの結果は,PEG立体配座がLECおよびリンパ管へのナノ粒子輸送を最大化するために重要であり,PEG密度を重要な設計にすることを示唆する。ナノ粒子製剤上のPEG密度の最適化は,免疫治療およびワクチン結果を増強する可能性を有する。【JST・京大機械翻訳】