抄録/ポイント:
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非天然病原体による侵入は世界中の管理および自然生態系に対する大きな脅威である。予防戦略の採用に必要であるが,導入前の侵入種の同定は特に困難である。実際,過去10年間に確立されたほとんどの病原性種は,それらが侵襲性になった後にのみ記述された。さらなる生物学的侵入を防ぐために,潜在的新しい侵入植物病原体の早期同定だけでなく,それらの潜在的宿主範囲の評価も重要である。本研究では,Fagaceae科の3つの潜在的宿主に対する3つのCryphonectria種の病原性と腐生能力を決定した。このために,ヨーロッパクリ(Castanea sativa),カシ(Quercus robur)及びヨーロッパブナ(Fagus sylvatica)の実生及び休眠茎をC.parasitica(アジア種,ヨーロッパに侵入),C.naterciae(European種)及びC.japonica(アジア種,ヨーロッパに存在しない)の異なる遺伝子型を接種した。病変成長を測定し,死亡率を4か月間評価した。最も高い損傷はヨーロッパクリのC.parasiticaにより引き起こされ,一方,C.japonicaとC.naterciaeは,この宿主種に有意に小さな病変を誘発した。すべての3つのCryphonectria種は,F.sylvaticaとQ.roburに腐生的に成長しなかったが,C.sativaの休眠茎を良好にコロニー化した。生物学的侵入の文脈において,本研究は,アジアのC.japonicaが試験したヨーロッパの宿主種に対してC.parasiticaよりも非常に少ない厳しい脅威を表すことを示した。それにもかかわらず,C.naterciaeとC.japonicaのサプロトローフにコロニー形成した新鮮クリ材に対する能力は,それらがクリの森林で確立でき,最終的には弱まったクリの木または他の宿主に感染するかもしれないことを示唆する。【JST・京大機械翻訳】