抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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このパイロット研究では,高齢成人学習者で初めてL2発生のパラダイム非依存性予測因子として静止時の電気生理学的測定の使用を評価した。次に,訓練後の言語スイッチングパラダイムにおける学習結果のEEG相関を評価し,今日まで,若年成人および中間から高度なL2習熟までのみ行われた。65~74歳の間の10人(スイス)のドイツ語話者は,初心者のための集中的な3週間の英語訓練に参加した。静止状態EEGを訓練前に記録し,その後のL2発生(実験1)を予測した。学習結果(実験2)を評価するために訓練後に言語スイッチングERP実験を行った。すべての参加者は,それらのL2スキルを改善したが,それらの個々の発達において顕著に異なった。実験1は,安静時(13~14.5Hz)でのβ1振動がこれらの個体差を予測することを示した。L2入力から新しい形と意味の抽出と処理を容易にする注意能力と意味的作業記憶の相関として静止状態ベータ1振動を解釈した。実験2では,L2からネイティブ言語(L1)への言語スイッチングがN400成分を誘導し,より進んだ学習者で減少することを見出した。したがって,第3の年齢におけるL2の獲得を開始する学習者にとって,言語スイッチングは,熟達度の増加とともにあまり努力しないように見え,L1とL2の辞書は,より密接にリンクすることを示唆した。要するに,著者らの知見は,高齢成人におけるL2発生と熟達度における個人差が,若年成人で観察されるものと同様の電気生理学的機構を通して動作することを示した。【JST・京大機械翻訳】