抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ヒト真菌病原体Cryptococcus deuterogattiiはRNAi欠損であり,そのゲノムにおいて活性トランスポゾンを欠く。C.deuterogattiiはトランスポゾン遺跡のみを含む地域動原体を持つ。C.deuterogattiiゲノムに対する動原体損失の影響を検討するために,動原体9または10のいずれかを欠失した。セントロメアの欠失はネオセントロメア形成をもたらし,興味深いことに,これらの新中心体により覆われた遺伝子は野生型発現レベルを維持した。cen9{Delta}変異体とは対照的に,cen10{Delta}変異体株は成長欠損を示し,染色体10の異数体であった。高い成長温度(37{度}C)において,cen10{Delta}染色体はいくつかの分離株において別の天然染色体と融合し,この融合は野生型増殖を回復させた。染色体融合後,ネオセントロメアは不活性化され,融合染色体の天然動原体は活性動原体として機能した。C.deuterogattiiの本研究で観察されたネオセントロメア形成と染色体融合事象は,Cryptococcus/Kwoniella種複合体内のゲノム変化を引き起こす事象と類似し,真核生物ドメインを通してのスペシエーションに寄与する可能性がある。【JST・京大機械翻訳】