抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
TARGET OF RAPAMYCIN(TOR)は栄養利用性で増殖と代謝を調節する保存された真核生物Ser/Thr蛋白質キナーゼである。著者らは,植物におけるTOR活性を促進する必須遺伝子を発見するための中スループット機能的遺伝子スクリーニングを行い,重要な調節酵素,サイトゾルホスホリボシルピロリン酸(PRPP)シンテターゼ(PRS4)を同定した。PRS4は,ヌクレオチド合成およびサルベージ経路における重要な上流代謝物であるサイトゾルPRPPを合成する。prs4ノックアウトはA.thalianaにおいて胚致死性であり,N.benthamianaにおけるPRS4発現サイレンシングは,矮性,異常葉形状および開花遅延を含む多面的発生表現型を引き起こすことを見出した。トランスクリプトーム解析は,リボソーム生合成がprs4ノックダウンにおける最も強く抑制された過程の一つであることを明らかにした。これらの結果を基に,TOR活性はヌクレオチド生合成の化学的または遺伝的破壊により阻害されるが,この作用はヌクレオチドの生理学的レベルで植物を供給することにより逆転できることを発見した。最後に,TORはリボソームRNA合成の要求を満たすためにヌクレオチド生合成を転写的に促進することを示した。著者らは,TORが代謝ホメオスタシスを維持し,成長をサポートするために,植物におけるヌクレオチドアベイラビリティとリボソーム生合成を協調することを提案する。【JST・京大機械翻訳】